草刈正雄、65歳になり健康を語る「マイナス思考だからすぐ病院に行っちゃう」
「いつか妻と2人で、豪華客船とかで旅してみたいなって思っているんです。今、そういう船の情報っていっぱいあるじゃないですか。見てると“あぁ、いいなぁ”って思うんですよね。船の上にいろんなものがあるだろうし、退屈もしないんだろうなって(笑)」
ドラマ『ドクターX』で日本医師倶楽部会長・内神田景信役を務める草刈正雄(65)。普段の温和なイメージとは違い、陰のある怪しげな役に挑む。
「僕の場合は、緻密に役作りをするほうではないんです。脚本やセリフからヒントをいただいたりして、“こういう男だろうな”っていう直感でいつも演じています。でも、僕はセリフ覚えが悪くってね(笑)覚えるのに人の3倍かかるので、今回の医療ドラマでは普段より言葉が難しく、さらに時間がかかってますね(笑)」
『ドクターX』といえば、米倉涼子主演のシーズン5まで続く超人気作。10月12日放送の初回は視聴率20%超えを記録! 超人気作への出演に、草刈でさえも最初は緊張したんだとか。
「役者を何十年やっていても、撮影や舞台の初日は緊張するもんですね。これはもう、ずっとつきまとうものだと思います。でも、こういう人気のあるドラマっていうのは、やっぱり現場がカァーッてとても明るいんですよ。だから、すごくやりやすいです」
昨年の大河ドラマ『真田丸』では真田昌幸を演じ、“おのおの抜かりなく”など数々の名言を残すなど、ただいま“第2次黄金期”到来中⁉
「僕の作品の中で、『真田丸』はナンバーワンのものではないかと思います。あれ以降、より多くの素敵な役をやらせてもらえるようになりました。そういった意味では、本当に『真田丸』には感謝感謝です。長く役者をやっていると、こういう宝物に出会えるんだなって思いました」
65歳になった今年、自身初めての写真集も発売され、
「最初は、“えぇ〜このトシで写真集!?”って思ったんです。どんなふうに写るのか少し不安だったので、シェイプアップも結構しましたよ(笑)。撮影では、カメラマンさんがすごいノせてくれて、僕も気がつかないようないい表情が出たりして。昔はカメラマンが怖くて怖くて、モデル時代は撮影でも全然動けなくて怒られてばかりでした(笑)」
写真集ではダンディーな姿を披露したが、私生活ではあまり洋服にこだわりはないんだとか!?
「僕、おしゃれ音痴なんですよ(笑)。普段はほとんどジーパンで、夏はTシャツ、冬はその上にジャンパーを着るくらい。ルーズでラフな感じが好きなんです。だから、写真集のときはスタイリストさんにうまく着せてもらって、まな板のコイ状態でした(笑)」
休みの日は、趣味のテニスに出かけるなど、アクティブな一面もある一方で……?
「テニスのときは身体も動くんですけど、それ以外はほとんど動かない。ソファに座ってぼーっとしたり、テレビ見たり。休みのときは、本当にテニスとソファの繰り返しですね(笑)」
これからも役者として活躍し続けるために、いちばん大切なことは“健康”だと語る。そんな草刈は自身が健康であるために、
「もともと僕自身の性格が臆病なんです。だから、すぐ病院に行きます(笑)。ちょっとでも風邪ひいたら“これはもう、がんかな”って。マイナス思考なんでね、何かあるとすぐ病院に行っちゃうんです。もっとバランスよくなりたいんですけど、性格っていうのはなかなか直らんね(笑)」
そんな草刈が、30年間続けていることとは……。
「僕の家の前にテニスコートがあって、当時ものすごくヒマでね(笑)。“ひとりでもやらせてもらえるのかな”ってフラッと受付に行ったんです。“ひとりでもできますか?”って聞いたら、“できますよ、壁がありますから”って(笑)。
もともと野球をやっていたので、ボール遊びは好きだったんでしょうね。テニスと野球のボールって大きさもほぼ同じだし、球感はあったので、すぐテニスも打てるようになって、ハマってしまったんです」
<出演情報>
『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』
(テレビ朝日/毎週木曜夜9時放送)