小泉進次郎、枝野氏と演説ぶつかり “爽やか対応” だけど発言は小池氏と同じ
「みなさん、いま、あそこで枝野さんが応援演説していますから、終わるまで、枝野さんの話を聞いたほうがいいのでちょっと私、演説やめます」
自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎氏(36)は11日午後3時48分、千葉・JR松戸駅西口前の路上で選挙カーの屋根の上に駆け上り、マイクを握るとそう言った。
進次郎氏の到着を待ち続けていた複数の中高年女性から、
「エーッ! いいじゃん」
などと不満の声が上がった。
進次郎氏はなだめるように、
「選挙はふつうこういうことはやんないです。ただ、終わるまでやめましょう。終わったら、誰か教えてください」
とマイクを下に向けた。紳士的な対応に拍手が沸いた。
立憲民主党代表の枝野幸男氏は進次郎氏がマイクを握る数分前、約50メートル離れた駅前2階デッキで先に応援演説を始めていた。近距離で同時に演説すれば聞き取りにくくなる。遅れをとった進次郎氏が一歩引いた。
「なんで同じ時間にやっているのよ。進次郎さんは人がいいのよね〜」と女性の声。
人気者の進次郎氏は各陣営から引っ張りだこで、このあとも千葉県内4か所で応援演説の予定が組み込まれていた。それでも慌てず、周囲の群衆に笑顔で手を振り続けた。
360度ぐるぐる回り、
「進次郎さーん、ステキ!」
「こっち向いてぇー」「男前」
などの声援に応えた。両手でバイバイポーズも。
約12分後、進次郎氏は再びマイクを握った。
「最後まで待とうと思ったんですが、熱が入ってまだやっているそうなので……。こちらも、穏やかにやるしかない。立憲民主党の街頭演説を聞いているみなさんにも申し訳ありませんが、ぶつかるかたちになりますけど、いまから短くやらせていただきます」
なんだ、結局、終わるまで待たないのか。
「これから人生100年の時代。定年退職後の40年間にこれからも『老後』という言葉使いますか? 医療、年金、介護、子育て、教育などすべての制度設計を見直していこうと私たちは考えています。ほかの先進国の大学では、何歳であろうと、学びたいという意欲があれば生涯学習の場として機能しています」
あと3分半、待っていれば枝野氏の演説は終わったのに。それでも爽やかに感じてしまうのはなぜ!?