いよいよ公示された総選挙。選挙の行方も気になるところですが、選挙に関するひとつ気になる噂を耳にしたので、みなさんにもお教えいたしましょう。それは、「全国で沖縄だけ、違う投票用紙を使っている」という噂です。そんな噂、聞いたことない、ですって？　でも、それが本当ならなぜ違うのか、すごく気になりません？

　というわけで早速、沖縄県選挙管理委員会に電話してみることに。しかし、電話口に出た人も尋ねると、そんな話は聞いたことがないと、言われてしまいました。いきなり、たちこめる暗雲。そこで、作戦変更。今度は用紙メーカーに問い合わせてみることにしました。しかし、ここでも有力な情報は得られず・・・。

　やっぱり、単なる噂なのか？　と思ったものの、もう少し取材続けることにしました。すると、他の用紙メーカーの人から有力な情報を得ることができたのです。その情報をまとめると、

　（１）投票用紙の調達は、各都道府県の選挙管理委員会がそれぞれ行っている
　（２）全国的に投票用紙には、BPコート紙という紙が使われているが、沖縄県では他の紙を使っている
　（３）それは沖縄の開票所にエアコンが少ないのが、原因らしい

　ということになりました。

　そこでしつこいですが、改めて沖縄県選挙管理委員会に電話をかけました。すると、今度は責任者の方が対応してくれたのです。

　すいません、沖縄県だけ選挙の投票用紙が違うと聞いたんですが、本当ですか？

　「ええ、そうですよ。全国的に見ると、折り目が自然と開いていく、BPコート紙を使っているところが多いのですが、沖縄県では、普通の紙を使ってます。以前、一度だけ試してみたことがあるんですけど、開票作業の際に、汗で紙が湿ってしまい、票をカウントする機械がつまってしまうんですよ。だから、それ以来、BPコート紙ではなく、普通の紙を使い、手作業で開票しています。でも、最高裁国民審査については、複雑な開票作業になるので、BPコート紙と機械を使うようにしています」

　はじめから教えてくれればいいのに・・・。でも、一部の関係者しか知らないことなのかもしれないですね。でも、沖縄の開票所には、クーラーというものがないのでしょうか？

　「ありますよ。でも、大勢で作業しているので、どうしても温度が高くなって、汗をかいてしまうんですよ」

　でも、夏は何も沖縄県だけではなく、全国的に猛暑のはず。沖縄県だけ投票用紙が違う理由としては、弱い気がするのですが、結局そこは分からずじまい。沖縄県の開票所に設置されているクーラーの効きが悪いか、沖縄県選挙管理委員会の人は汗っかきってことなんですかね。酷いオチですいません・・・。（文／verb）