XFN-ASIAによると、米テキサス州にある英石油大手BPの石油関連施設などで先月28日に火災事故が発生したことから、年末に向けての石油供給懸念が強まり、1日午前のシンガポール市場の電子取引で、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月物が一時、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)の29日の終値比0.45ドル高の1バレル=61.02ドルまで上昇、先月13日以来の高値水準に達した。午前10時25分(日本時間午前11時25分)現在、1バレル=60.57ドルで推移している。

  また、米エネルギー省が先月27日に発表した週間在庫統計(7月22日時点)で、ガソリンの在庫が、夏休みシーズンを控えた季節的な石油の需要増が見込まれる中で、市場予想を大幅に上回る前週比210万バレル減の2億0920万バレルに減少したことも大きく影響している模様だ。【了】