CBS MarketWatchによると、28日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月物は、前日に米エネルギー省が石油需要予測の上方修正をした影響と、米ルイジアナ州にあるマーフィー・オイルの製油所の火災事故による生産減懸念から上昇、一時1バレル=60ドル台を超えたものの引けにかけて落ち着き、前日比0.84ドル高の1バレル=59.95ドルで引けた。

  IFRマーケッツのシニア・アナリスト、ティム・エバンス氏は、「事故自体は米国全体の生産にとっては軽微なものだったが、市場を刺激するには十分だった」としている。一方で、ナショナル・フューチャーズ・アドバイサリー・サービスのジョン・パーソン代表は、「第3四半期を通じて需要は強いまま推移すると見られるが、同製油所が平常稼動に戻るには少なくとも3週間を要するだろう」という見方を示した。

  暖房油8月限は前日比2.83セント高の1ガロン=1.6455ドルに、ガソリン8月限も反発、同0.62セント高の1ガロン=1.722ドルに、ともに続伸して引けた。 【了】