CBS MarketWatchによると、28日のニューヨーク為替市場は、第2四半期(4−6月)の米GDP(国内総生産)の発表を29日に控えて市場に様子見感が広がる中、先週発表された中国人民元切り上げについて、追加切り上げ観測が薄れたものの、今後の動向が依然不透明なことからドル売り・円買いが進み、ドルは対円で続落した。ドル/円は、一時1ドル=112.87円まで上昇した後、前日値0.3%ドル安の1ドル=112.07円で取引を終えた。また、ドルは対ユーロでも続落し、ユーロ/ドルは、前日値0.6%ドル安の1ユーロ=1.2137ドルとなった。

  米労働省は28日朝、先週(17−23日)の新規失業保険給付申請件数を発表し、市場予想の1万7000件増を下回る前週比5000件増の31万件となったが、材料視されなかった。また、第2四半期の米GDPの市場予想は、前四半期比3.4%増となっており、第1四半期の3.8%増と比べて、経済成長が減速するとしている。 【了】