CBS MarketWatchによると、26日の米債券市場は、中国人民銀行が同日、人民元の追加切り上げを当面行わないとの声明を発表したことから、通貨介入を通じた米国債の購入が減少するとの懸念が後退したため、米国債が買われた。指標の10年物の債券価格は、前日比3/32高の99 3/32に反発し、債券価格と反対に動く利回りは、同1ベーシスポイント減の4.24%で引けた。

  また、米調査会社のコンファレンス・ボードが同日発表した7月の米消費者信頼感指数が、市場予想の105.9を下回る103.2(前月値106.2)に低下し、景気減退感が広まったことに加え、米財務省が26日に行った60億ドル相当の20年TIP債(物価連動国債)の追加入札(落札平均利回りは2.09%)で、応札倍率が1.71倍と比較的高水準となり、うち海外通貨当局を含む間接応札参加者の割合が約64%を占めてTIP債の入札で最大となったことから、海外からの米国債への需要の高まりを背景に、相場が押し上げられた。 【了】