CBS MarketWatchによると、26日のニューヨーク為替市場は、中国人民銀行が同日、人民元の追加切り上げを当面行わないとの声明を発表したことから、円売り・ドル買いが進み、ドルが対円で続伸した。ドル/円は、前日比1%高の1ドル=112.50円となった。ユーロ/ドルは、独Ifo経済研究所が26日に発表した7月の企業景況感指数が、前月比1.7ポイント上昇の95となり、5ヵ月ぶりの高い水準となったことから、ユーロ買いに貢献したものの、市場の反応は薄く、結局同0.4%ドル高の1ユーロ=1.2015ドルで取引を終えた。

  また、米調査会社のコンファレンス・ボードは同日、7月の米消費者信頼感指数が103.2(前月値106.2)に低下したと発表し、その直後にドルが一時欧州通貨に対して売られたものの、同指数の前月値が3年ぶりの高水準であったことや、人民元改革に市場の関心が集まっていたことから、再びドルが買い戻された。【了】