CBS MarketWatchによると、22日の米株式市場は、米マイクロソフトやグーグルが前日、低調な業績見通しを発表したことに加え、爆破事件が起きたロンドンで、英警察当局が22日、テロ容疑者を射殺したと発表したことを受けて、一時、市場心理が悪化したものの、企業の好決算が続いており、人民元切り上げの突然の発表から1日経過して、金融市場が落ち着きを取り戻したことから再び買われ、反発した。ダウ平均株価指数は前日比23.4ドル高の1万0651ドル、ハイテク株のウエートが高いナスダック総合株価指数は1.14ポイント高の2179、S&P500株価指数は6.64ポイント高の1233でそれぞれ引けた。

  18日−22日の週の米株式市場では、ダウは前週末比0.1%高、S&Pは0.5%高、ナスダックは1%高と小幅ながら全面高になった。

  個別銘柄では、ソフトウエア世界最大手のマイクロソフトが21日、市場予想を下回る、控えめな2006年度第1四半期(7−9月)の業績見通しを発表したことから、前日比2.87%安の25.68ドルで引けた。また、インターネット検索最大手のグーグルも、7−9月期の業績が減速するとの見通しを発表したことから、同3.68%安の302.40ドルで引けた。

  一方、ロンドンでの同時爆弾テロを受けて、セキュリティ関連セクターの株が買われた。米輸送機用安全機器大手のデジタル・レコーダーズの株価は米ナスダック市場で同30.30%高の3.19ドル、指紋認証関連機器のアイデンティックスは同8.08%高の5.35ドルで引けている。

  また、米油田サービス大手のハリバートンが22日に発表した第2四半期決算で、最終損益が黒字に転換したことから、同9.43%高の53.29ドルで、同業大手のシュルンベルジェも好決算を発表したことから、同5.54%高の82.28ドルで引けた。通信機器用半導体メーカーのブロードコムも、市場予想を上回る好決算を発表したことから、同11.37%高の43.00ドルで引けた。身売りを表明している米家電大手のメイタグは、第2四半期決算で最終損益が黒字に転換し、同3.51%高の16.20ドルで引けている。【了】

(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/)