XFN-ASIAによると、米地域通信大手のSBCコミュニケーションズは21日、2005年第2四半期(4−6月)決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比1.3%増の103億3000万ドル(約1兆1400億円)、最終利益が 同14%減の10億ドル(約1100億円)と増収減益となった。同社が60%を出資している合弁会社である携帯電話サービス最大手シンギュラー・ワイヤレスとAT&Tワイヤレス・ サービシズの統合費用を計上したため。また、米長距離通信会社のウィルテル・コミュニケーションズとの提携契約を解除したことによる違約金2億3600万ドル(約260億円)を計上したことも響いた。

  ただ、一時的項目を除いた1株利益は43セントで、市場予想の37セントを上回った。同社は、6月にDSL(デジタル加入者線)接続料金の値下げに踏み切り、4−6月期にDSL加入者は36万人増加、ブロードバンドのインターネット接続(ISP)事業の売上高は前年同期比10%増と好調だった。21日のSBCコミュニケーションズの株価は前日比0.09ドル(0.4%)安の23.71ドルと小安く引けた。【了】