CBS MarketWatchによると、米航空大手のデルタ航空は21日、第2四半期(4−6月)決算を発表した。それによると、原油高の影響でジェット燃料費が前年比58%増となったものの、人件費を18%減少させるなどのコスト削減策が奏功し、最終損失は前年同期の20億ドル(約2200億円)、1株当たり15.79ドルから、3億8200万ドル(約 425億円)、1株当たり2.64ドルに縮小した。税還付1800万ドルと年金関連費用9400万ドルなど一時的損益項目を除いた損失額は3億0400万ドル(約340億円)、1株当たり2.11ドルとなり、昨年の3億1200万ドル(約345億円)、1株当たり2.55ドル、また、市場予想の1株当たり2.37ドルをいずれも下回った。

  売上高は、旅客数が前年同期比7%増となったことから、同5.7%増の41億9000万ドル(約4650億円)となった。

  第3四半期(7−9月)の業績予想は発表しなかったが、8−9月の予約数は前年同期を上回っているとした。また、通年の旅客数は、前年同期比5−6%増を見込んでいるとした。一方、20日にジェラルド・グリンステインCEO(最高経営責任者)が経営陣の留任を発表したことで、破産回避が厳しくなったとして、21日のNYSE(ニューヨーク 証券取引所)での取引では売りものが集中し、同社の株価は一時11%以上下落し、結局0.36ドル(9.21%)安の3.55ドルで引けた。 【了】