マレーシア産の高価な工芸品としても知られている錫(すず)を主成分とする合金「ピューター」。

マレーシア・ペラ州のイポーは19世紀にその錫鉱業の産地として栄えました。

中央を南北に流れるキンタ川の西側である旧市街地は、今もなお当時の繁栄を色濃く残す歴史地区として観光スポットとなっています。

マレーシアやシンガポールでは通りの両脇に棟割りにの昔ながらの店が並んでいます。

これらはショップロットと呼ばれ、基本的に小さな個人経営のお店が多く、日本でいう下町の商店街のような風情。

暑い日射しを避けたり、突然のスコールでも歩けるようになっており、マレーシア式カフェのコピティアム、日用雑貨、食料品の店などが軒を連ねています。

朽ちている部分すらも時代を感じさせる瀟洒(しょうしゃ)なつくりで目をひきます。

それはかつての繁栄を思わせる、イポーの歴史そのもの。

歴史を感じさせるあふれるショップロッットで最近多く見かけるのは、内部を今風のブティックやカフェ、オリジナルのスーベニアショップなどに改装しているお店。

こちらのエブリデイ・ライフショップ(EVERYDAY LIFESHOP)もその一つ。

お店のスタッフによると雑貨好きのオーナーが見つけてくる東南アジアを中心にしたアイテムやオリジナル商品を扱うセレクトショップ兼カフェなのだそう。

シーリングファンや扇風機が回る従来のコピティアムと比べると、近代的でモダンです。

入り口は全面ガラス張り、店内はエアコンも効いており、BGMなども落ち着いた感じですが、意外にも違和感がありません。

これもまた多種多様性の文化が混合しているマレーシアの特徴ともいえます。

ショップには、多国籍風な雑貨や小物からオリジナルのTシャツまで、さまざまなアイテムが置いてあります。

マレーシアの平均的な物価からするとちょっと贅沢なのですが、おしゃれに敏感な若者を中心に人気があるとのこと。

常連らしき若い男性がふらっと入ってきたかと思うと、わずか数分、Tシャツを購入して帰っていきました。

現在一番の人気はこちらのオリジナルのお香やルームフレグランスのコーナー。

特にデフューザーやスティック・インセンスが年代、性別を問わずよく売れているのだそうです。

ライフショップのブランドで展開されています。

エブリデイ・ライフショップはカフェでもあるので、ドリンクやフード類も充実しています。

昼下がりの午後、暑さを避けるように飛び込んでくるツーリストにとって、冷たい飲み物は一服の涼。

シンプルな紅茶やブラックコーヒーのほかに、抹茶ラテ、カプチーノ、マキアートなどおなじみのカフェドリンクがRM7~8(約180~200円)からRM18(約450円)。

他にもスイーツやサンドイッチなどといったカフェ系ご飯もあります。

今回ご紹介したカフェ兼ショップといったスタイル、レアなオリジナルアイテムを扱っていたりするのもポイント。

ちょっと珍しいおみやげやギフトなどを求めるローカルからも注目されており、まだまだ増えていきそうです。

トレンドの最先端カフェといった印象ですが、お店のスタッフもカフェのお客さんもどこか南国っぽくユルめの感じなのがマレーシアらしさ。イポーの街歩きをする際はぜひチェックをしてみてください。

またイポーには美味しいお粥やイポー発祥のホワイトコーヒーなども楽しめるスポットがあります。

少し日本では馴染みがないともいえる、マレーシアのイポー。

日本では馴染みがない場所をゆったりと旅する、そんな癒しの旅を楽しむのもいいかもしれません。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名前 エブリデイ・ライフショップ(EVERYDAY LIFESHOP)
住所 29, Jalan Market, 30000 Ipoh, Perak
営業時間 10:00-18:00
定休日 水曜日
URL http://www.lifeshopatelier.com/