【ニッポンの絶景】日本初の世界農業遺産!石川県輪島にある「白米千枚田」を見に行こう!
日本海に突き出ている能登半島。先端にほど近い場所に、「白米千枚田」という美しい棚田があります。その美しさから日本の棚田百選、国の名勝にも指定され、能登半島を代表する観光スポットとして多くの人が訪れます。
日本海を背景にして広がる白米千枚田では、全体の広さが約4ヘクタールあります。そのなかに1004枚の大小様々な棚田が広がっており、1つの田んぼの平均面積は約18平方メートルほど。一番小さな田んぼになると、その面積はなんと0,2平方メートルと本当に小さいです。
田植えが始まるのは5月の初旬。夏には爽やかになびく緑色の稲、そして秋には黄金色に輝く稲穂がこの地を彩り、その風景はまさに日本が誇る絶景です。また小泉元首相が任期中にこの地を訪れ、この絶景を絶賛したというエピソードも残っています。
2011年には、国連食糧農業機関が認定した世界農業遺産に日本で初めて登録されました。その美しさに加え、日本古来の農法が引き継がれていることなどから、現在大きな注目を集めているのです。
また白米千枚田では2007年から始まっている田んぼのオーナー制度があり、なんとマイ田んぼを持つ事ができてしまいます。田んぼのオーナーとして耕作作業に参加できるほか、その作業を通して他のオーナーや地元の方との交流を深める機会が得られるのです。
千枚田へは車でのアクセスが最も効率が良いです。他にもバスという手段もありますが、本数は多くありません。金沢から日帰りで訪れる際など、バスの接続をしっかり確認する必要があります。
すぐ近くに道の駅もあり、輪島のお土産を買う事ができるほか、地元食材を使った料理を味わう事もできますよ。
日本の原風景ともいえる絶景が楽しめる白米千枚田。所々に道が整備され、棚田の中を散歩できるようになっています。途中に急な下り坂もいくつかあり、この様な坂の場所に田んぼを作ろうとした先人たちの知恵に驚かされるばかりです。
棚田の一番下まで降りてみると、そこには荒々しく波打つ日本海が広がっています。
田んぼ1つ1つの面積が狭く機械が入れない地形の為、作業は全て手作業。そこには大変な重労働が伴います。千枚田が作り出す美しい風景の背後には、この景観を後世に伝えようとする地元の人々の努力があるという事を忘れてはいけません。
心に焼き付く日本の絶景を、その目で確かめに出かけてみてはいかがでしょうか?
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