フランス南東部にあるアヴィニョン。パリからのTGVが通っている事でアクセスが良いほか、アルルをはじめとするプロヴァンスの小さな村々を訪れる際の拠点ともなっている街です。

美しい旧市街は1995年に世界遺産に登録され、その街並みを一目見ようと多くの観光客が訪れます。南フランス独特ののんびりとした雰囲気と陽気な人々が、訪れる者の心を掴んで離さないアヴィニョン。そんなアヴィニョンの町の中を歩いてみましょう。

町の中はどこも、統一感のあるアイボリー色をした壁の建物が並んでいます。壁が太陽を反射して眩しく輝いている様子は、さすが南フランスという感じですね。カラフルなドアや雨戸がアイボリーの壁に映えて、これもまた可愛らしくて素敵です。

アヴィニョンでは中世に教皇庁が置かれていた事から、関連する歴史的建造物が多く残されています。教皇の住居として14世紀に建てられた教皇宮殿は、中世の建築物としてはヨーロッパ最大の大きさを誇ります。

その大きさはカメラに全体を収めるのが難しいほど。その大きさもさることながら、その外観は14世紀からほぼ変わっていないというのだから驚きです。

教皇が再びローマに戻ってから、この宮殿はしだいに劣化・衰退の道をたどります。更にはフランス革命時には略奪行為が行われ、かつての教皇の住み家は壊滅状態になりました。そのごは監獄として使われた時代もありましたが、現在は修復されて博物館になっています。

ちょっとした高台になっている場所からは、アヴィニョンの街並みを上から眺めることが出来ます。

ローヌ川の方へ目を向けると、川の対岸まで届いていない不思議な橋が目に入ります。これは「サン・ぺネゼ橋」という橋で、童謡「アヴィニョンの橋の上で」で「橋の上で輪になって踊ろよ・・・」と歌われている事でも有名です。

12世紀に架けられた橋ですが、度重なるローヌ川の氾濫により、17世紀には遂に修復が放棄されてしまいます。その結果として橋は今の形のまま残され、かつては22個あった橋のアーチも現在では4つしかありません。

橋の上にも行くことが出来るので、興味のある方は先端まで行ってみてください。

アヴィニョンには他にも博物館や美術館が数多くあるほか、あちこちにある細い路地を巡るのも楽しい町です。

美しい世界遺産の町で、あなたのお気に入りスポットを探してみてください。

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