県立八幡高等学校(福岡)

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集合写真(八幡)中田 賢一選手(福岡ソフトバンクホークス)の出身校!

■地元ホークスの中田投手の母校!昨秋県ベスト8の八幡高校福岡県立八幡高等学校は、福岡県北九州市八幡東区清田にある県立高校。地元福岡ソフトバンクホークスの中田 賢一投手や、東京ヤクルトスワローズの竹下 真吾投手など、プロ野球界にも選手を送り出す八幡は、昨秋の福岡県大会でベスト8という結果を残した。この春はさらに上を狙う八幡。この冬のトレーニングと意気込みに迫る。

■八幡のチーム環境2年生14名、1年生18名の総勢32名で活動する八幡は、サッカー部およびラグビー部の2つの部活動とグラウンドを共用で使用している。そのため練習メニューについては話し合いの上決定しなければならないという制約の中、日々練習に励んでいる。

■ここ一番の場面に自信!主将を務める河村 港選手によれば、チームの魅力は「元気、団結力、ここ一番の集中力」にあるという。中でも河村主将が印象深い試合だと語ったのは、昨秋の大会3回戦の鞍手戦。「夏の間集中的に強化した守備の良いところが多く出た」と主将が振り返るこの試合では、外野の好プレーも飛び出し、終盤までロースコアのゲームを展開。そして1点ビハインドで迎えた最終回に、ここ一番の集中力が光った。「最後まで諦めなかった結果」と河村主将が語るこの回、ワンチャンスを逃さず逆転サヨナラ勝利を演出した八幡。この勢いで4、5回戦も勝ち上がり、ベスト8に輝いた。

■チームの課題とこの冬の取り組みただ、準々決勝で筑陽学園に0対4で敗れた八幡には課題も残った。選手たちは特に打撃面で相手が上回ったと感じたといい、「打球のスピード、バットを振る力の差を感じた」と口にする。筑陽学園戦では迎えたチャンスを生かすことができず完封を喫した八幡は、悔しさを胸にこの冬のトレーニングに臨む。「昨秋は投手力の頑張りで勝てた部分が大きいので、今度はもっと援護できるように打撃力や走塁技術を向上させたい」と河村主将はこの冬の攻撃力強化を誓う。筋力トレーニングや走りこみなどの基礎トレーニングを積み、この春の戦いに備える。

■主将の意気込み「春は九州大会に出場し、夏はチームの最終的な目標である甲子園出場を目指す」と、甲子園という大舞台を見据えている河村主将。「高校野球最後の冬なので、夏に後悔しないようにお互いを鼓舞しながら、一日一日を大切にしていきたい」とこの冬の成長を誓った。

左から 串尾 悠真選手、平仙 裕士選手、河村 港選手(八幡)ここぞという時に団結力・集中力を発揮!

 平仙 裕士選手(投手)と 串尾 悠真選手(投手、外野手)にお聞きしました!

Q. ではまず始めに、昨秋の大会を振り返っての課題について教えてください。

平仙:自分は投手を務めていますが、立ち上がりに不安があったことが一番ですね。串尾:全体としてパワー不足を感じて、特に長打が少なかったことが課題です。

Q. 各選手課題がある中で、この冬はどんな冬にしていきたいですか。

平仙:下半身強化を重視して、「土台づくり」をやっていこうと考えています。串尾:私立高校相手にも劣らないようなパワーをつけるために、まずは体を大きくする冬にしていきたいです。

Q. 次に、野球をする上でモットーにしている好きな言葉は何ですか。

平仙:いつも「全力疾走」を徹底して行っています。串尾:僕は、「守破離」です。(守破離…まず既存の型を忠実に「守り」、その型を研究し自分に合うように「破る」。最後に自分自身と技についてよく理解した段階で、型から自由になって「離れる」という技能向上の一連の流れ。日本の武道、茶道に由来する思想)

Q. このチームの好きなところ、他のチームに負けていないところは何ですか。

平仙:一人一人が目標に向かって努力ができているところです。串尾:うちは少人数のチームですが、それだけにまとまりがあって、ここぞという時に他のチームには負けない団結力、集中力を発揮できるところです。

Q. では最後に、「自分はここまで成長する!」という冬の熱い宣言をお願いします。

平仙:下半身強化をして、130km/h以上出せるようにして、同時にコントロールも磨きます。打撃でも4割以上の成績を残せるようになります!串尾:投手としては、足腰を強化して、今より15km/h球速を上げます。また野手としては、長打力を伸ばしてホームランを量産します!打率は5割越え!

 お二人とも力強い目標宣言ありがとうございました。春夏の活躍を期待しています。

フリーバッティングの様子(八幡)この冬は打力と判断力を磨き上げる!

 最後に、水江 亘監督にお話を伺いました。

Q. 秋の大会の振り、並びに冬のチーム作りのテーマを教えてください。

 投手力はある程度計算できたので、打力を強化する。また、試合の各場面においての判断力を磨く。秋の大会では、打力と判断力が十分に発揮できなかったので、冬以降のテーマとして強化したいです。

Q. それでは、これから厳しい冬のトレーニングに臨む選手たちにメッセージをお願いします。

 長いようで意外に短いのが冬季練習。毎日のトレーニングの一つ一つを大事にすること。

 水江 亘監督、並びに八幡高校野球部の皆さまありがとうございました。

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!