静岡学園高等学校(静岡)

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集合写真(静岡学園)「肉団子三兄弟」が春のカギを握る

■サッカーの超名門静岡学園高校は静岡市葵区東鷹匠町にある中高一貫校。以前の所在地は静岡市駿河区だったが2011に現在地へ移転した。その際、全国初となる教養科学科を設置した新カリキュラムも創設された。サッカーの盛んな静岡県内でもサッカー部は屈指の強豪。多くの日本代表選手を輩出している。野球部OBには赤田 龍一郎(中日)らがいる。

■冬の練習で勝負強さに磨きをかけたい現在の部員数は1年生12人、2年生17人。グラウンドは平日他クラブと共有で土日も全面を使えるのは半日だけ。限られた環境の中だが、西山 大登主将はチームの売りを「機動力、長打力、考える力」と話す。この冬は「どんな相手と対戦しても自信を持って勝ちにいけるチームを作ること」を目標にネット押し(人を1人乗せてけんけん、人を2人乗せてダッシュ等)20分などで体を鍛える。

 秋の試合で印象に残っているのは延長12回を戦った準々決勝の東海大静岡翔洋戦。「0点が続いている時に、相手よりヒット数で上回っていたのですがチャンスで1本が出ませんでした。悔しい気持ちがありましたが負けるような気はしなかったです」大会を通しては、「勝負弱さが目立つ大会でした。課題はチャンスで1本が出ないこととキャッチボールミスによる失点があることです」

■敗戦復活戦からのベスト8昨秋ベスト8だが、その前の地区予選では常葉橘に敗れ敗者復活戦に回っていた。それでも「県大会に出たい気持ちの強いチームが勝つ、という言葉を常に持ちながら試合をしました。チーム全員が戦力であることを再確認し、1人1人のやるべきことを徹底しました」と勝ち上がった。活躍が目立ったのは佐野 求投手と長澤 友大選手。西山主将は「佐野はピンチの時にマウンドに上がり、必ずピンチを断ち切りチームに良い流れをもたらし、チームの危機を救ってくれました。長澤は7番打者としてランナー三塁の場面ではバントで必ず1点を取ることが出来ました」と紹介してくれた。

■キーマンは肉団子三兄弟チームの目標は春が県大会ベスト8以上、夏が甲子園出場。「心・技・体全てで成長し特に心の部分でチーム全員が昨シーズン以上に成長し、この冬は過ごすのではなく越すようにしたい」と話す西山主将が春のキーマンとして紹介してくれた。チーム内で肉団子三兄弟と呼ばれている古地 耕大選手、菅原 光太郎選手、小柳 岳瑠選手の3人だ。また、チームトップの身体能力を持つ立川 裕貴選手にも期待がかかる。

高いレベルで文武両道を目指す

 ここからは真継 弘伎選手、佐野 求副主将にお話を伺います。

真継 弘伎選手(静岡学園)

Q. 昨秋を振り返って課題に感じることを教えて下さい。

真継:キャッチボールのミスが多く、まだ凡ミスやスキが多いことです。佐野:一球一球の大切さです。試合の流れを決める勝負の一球を決め切れずに苦しんだ場面が多かったからです。

Q. この冬はどんな冬にしたいですか?

真継:体重アップです。体力的、身体的な部分はもちろん、それ以上に細かな態度や行動のスキを無くしていきたいです。佐野:薄氷を踏む戦いを勝ち切れるような心と体力と技術を強くする冬にしたいです。

佐野 求選手(静岡学園)

Q. モットーや好きな言葉はありますか?

真継:「全ては心からと価値のあるチーム」です。佐野:「本気と全ては心から」です。

Q. このチームの良いところ、他のチームに負けないところはどんなところですか?

真継:私生活から野球につなげているところです。それと効率の良さを考え常に工夫して練習しているところ。また、高いレベルで文武両道を目指しているところです。佐野:学校生活を野球部全員で良くしようと協力しているところと、文武両道を目指しているところです。

Q. 最後にこの冬の目標宣言をお願いします!

真継:体重の増量に加え自分のヒットコースを増やし、さらに点に絡める選手になります。加えてスピードにも磨きをかけてもっと足を絡められる選手になります。佐野:精神的にも体力的にも強く、チームの勝利に貢献出来るような選手になりたいです。

 真継選手、佐野選手ありがとうございました。

ネット押しトレーニングの様子(静岡学園)チームスローガンは「Run Gun Baseball」

 最後に安田 龍一監督にお話を伺いました。

Q. 新チームはどんなテーマでチーム作りを行いましたか?また、この冬のテーマも教えて下さい。

 チームスローガンが「Run Gun Baseball」を掲げているため、新チームから足を使った攻撃をテーマにしてやってきました。この冬でさらに脚力を鍛えて攻撃のバリエーションを増やし、守備範囲を広げてチーム力アップにつなげたいです。

Q. 冬のトレーニングに励む選手達にメッセージをお願いします。

 冬のトレーニングは筋力アップ、精神力アップなど心・技・体全ての自分の殻を破るチャンスです。冬を過ごすのではなく越えていく戦いをしてほしいです。厳しい冬を乗り越えれば、季節が冬の次は必ず春が来るように、希望の球春が来ると思います。顔晴れ(がんばれ)!!

 安田監督、静岡学園野球部の皆さんありがとうございました!

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!