県立虎姫高等学校(滋賀)
■大学と連携する進学校滋賀県立虎姫高等学校は滋賀県長浜市宮部町にある公立高校。東京大学、早稲田大学などと連携し、毎年1年生の希望者が1泊2日の日程で大学の講義を受講したり、施設見学を行う。
■名物練習は過酷な設定タイムの中距離走現在の部員数は1年生7人、2年生13人。決して多くはないがマネージャーが5人いる。小幡 駿主将に聞いたチームの特徴は「投手を中心とした守り勝つ野球。バントなどの小技やエンドランなどの機動力を活かした攻撃。どんな時でも諦めない姿勢」だ。印象に残っているのは3回戦で敗れた滋賀学園戦。「隙が無くレベルの高いチームに今の自分達では勝てないということを感じました。夏に向けて技術も体もレベルを上げていかなければならないと思います。体格面で特に劣っていると感じました。課題として1番に体を強化していかなくてはならないと思いました」と語る。
その反省からこの冬は体作りに励む。「秋の大会を終えて体を作ることが一番の課題だと感じたので、走り込みや体作りメニューを入れて強化しています」。特にきついのが中距離走だ。「200m、300m、400mを35秒、65秒、90秒で走ります。本数は5本ずつから始まり練習毎に各1本ずつ増えていきます。最大10本で、最大までいくと次は300mが60秒、400mが85秒と5秒縮まり7本ずつから最大10本まで走ります。走り込みやウエイトトレーニングなどで体を大きくすることと共に基礎技術を徹底して春、夏に結果を出せるようにしていきます」厳しいメニューの先に「春にシード権獲得。夏は甲子園出場」という目標を掲げる。
■長井選手のビッグプレーに期待小幡主将は秋に活躍したチームメイトを紹介してくれた。「素晴らしいピッチングとチャンスでのタイムリーヒットが良かったのが」奈須 峻佑選手、「1試合2本の長打など打撃が向上した」のが脇坂 南斗選手。続いて春のキーマンには3人の名前を挙げた。高森 慎介選手は「貴重な左投手として相手を抑えてくれると期待してます」。長井 幹太選手は「外野の要としてチームを見渡しチームを支えて欲しいです」。福本 大晟選手には「走攻守においてチームを引っ張っていって欲しいです」と期待を寄せる。特に長井選手に関しては「外野から低くて強い送球をすることが出来ます。ピンチの場面で外野からホームに鋭い球でランナーを刺してくれることを期待しています」とビッグプレーを心待ちにしている。
強豪校に負けない体を作りで夏に挑む!ここからは馬場 壮太郎副主将、福本内野チーフにお話を伺います。
馬場 壮太郎選手(虎姫)
Q. 秋を振り返って課題に感じたことはどんなことでしたか?
馬場:フィジカル面で強豪校に全く及ばず力負けしてしまったことです。福本:僕もフィジカル面の弱さです。
Q. この冬はどんな冬にしたいですか?
馬場:力負けしない強い体を作りたいです。福本:筋トレやランメニューを重視し、強豪校に負けない体作りをしたいです。
Q. モットーにしていることや好きな言葉はありますか?
馬場:「全力疾走」です。福本:「夢は努力をしても必ず叶うとは限らない。しかし、夢を叶えた者は必ず努力をしている」です。
福本 大晟選手(虎姫)
Q. チームの長所はどんなところですか?
馬場:目標を設定しそれに向かって全員で協力出来るところです。福本:全員が目標に向かい全身全霊を尽くすところです。
Q. この冬の目標宣言をお願いします。
馬場:チャンスで一発打てるバッターになります!福本:秋季大会敗退の悔しさを胸に練習に励み、強豪校に負けない体を作りで夏にリベンジします。
馬場副主将、福本選手ありがとうございました。
ランニング(虎姫)一に体作り、二にチーム内の関わりを強く最後に田濃 良和監督にお話を伺いました。
Q. 新チームのチーム作りとこの冬のテーマ作りについて教えて下さい。
主戦ピッチャーが前のチームから2年生であったため、今チームはまず秋の大会で結果を出すことを目標にチーム作りを行って来ました。本校はチームの進学校ということから平日は練習時間などに制限があるため、夏休みに集中練習及び強豪校との練習試合を多く行いました。秋の大会は2回戦までは成果の出た試合運びが出来ましたが、ベスト8を懸けた試合で優勝した滋賀学園にコールドで完敗しました。そこから強豪校との差はまず体格差を考え、この冬は一に体作り、二にチーム内の関わりを強くすることをテーマに練習を行っています。
Q. 冬の練習に励み選手達にメッセージをお願いします。
秋の大会の敗戦を忘れず一日一日の真剣な練習を積み重ね春を迎えてほしい。
田濃監督、虎姫高校野球部の皆さんありがとうございました。強豪校へのリベンジを目指して冬の練習も頑張って下さい。
今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!