世界遺産・飛騨白川郷の雪景色を観に行こう / 1月下旬〜2月には幻想的なライトアップが体験できるゾ!
ユネスコの世界文化遺産に登録されている合掌造りの集落群で有名な、岐阜県飛越地方の白川郷。
花々がほころび鳥のさえずりが聞こえる春、緑のじゅうたんを敷きつめたような田んぼが広がる夏、山々が赤く染まる秋、どの季節も魅力がありますが、雪に覆われた冬の白川郷には独特の風情があります。
集落の中には観光客の車の乗り入れはできないため、川の手前にある駐車場に車を停め、つり橋を渡って川の向こう側にある集落へ入ります。行きかう人たちがようやくすれ違えるほどの狭いつり橋で、少し揺れるため、苦手な人は怖いと感じるかもしれません。
つり橋を渡り切った先には白川郷の合掌造り集落が広がっています。
飛騨らしい笠や背負い籠などを売るお店や、飛騨の特産品・お土産を売る店がずらり。
飛騨の名物、五平餅。焼きたての香ばしい匂いに誘われて、買ってみました。
少し焦げた甘辛いたれが熱々の餅(ご飯をつぶしたもの)によく絡んで、とても美味しいです。
同じく飛騨名物の飛騨牛と野沢菜を包み込んだ飛騨牛おやき。牛肉よりも野沢菜が多くて、飛騨牛の味わいはよくわかりませんでしたが、素朴なおやきはどこか懐かしい味わいで気に入りました。
寒さの厳しい白川郷の冬には、ほかほか温かく、どこか懐かしいおやつがよく似合います。
民芸品やお菓子、地酒・どぶろくを売るお店も。
「萩町公園」を通りすぎ、本通りを歩いていきます。
両側にお店が並んでいるので、のぞきながらゆっくり散策を楽しむのがおすすめ。
籠、箒、蕎麦ざる、わらを編んだ室内履きなど、自宅用に買って帰りたくなるものがたくさんありました。
買い食いや食べ歩きも楽しいですが、こうした手作り品や木製の工芸品などが多く並んでいるのも雪深い飛騨地方ならでは。きっと、昔から畑仕事のできない冬の時期は、家の中でこうした暮らしの道具をこしらえてきたのでしょうね。
暖冬ということもあり、筆者が音連れた12月下旬はまだそこまで雪がつもっていませんでしたが、合掌造りの茅葺(かやぶき)屋根に白い雪がかぶさっているところや、軒下からきらきら光るつららが垂れ下がっている様子は、ほかでは見ることのできない特別な風情があります。
本通りをさらに進むと、白川郷の中でも特に有名な国指定重要文化財「和田家」が見えてきます。
白川郷に現存する最大規模の合掌造りの家屋であり、築後約300年が経過しているというから驚きです。
実際に和田家で代々使用された民具なども展示されているので、時間に余裕のある方は、立ち寄ってみるのもよいかもしれませんね。(※大人300円、小人150円の入場料が必要です。)
雪のまばらな白川郷も絵になりますが、あたり一面が真っ白になる姿も美しいことでしょう。
世界遺産 飛騨白川郷では、毎年1月〜2月にかけて、白川郷合掌造り集落ライトアップイベントを開催しています。
雪深い白川郷で合掌造りの家々に灯りが灯るさまは幻想的で、白川郷の絵はがきやポスターにもよく使われているので、見たことがある人もいるかもしれません。
第31回となる今年(平成29年)のライトアップ開催予定は以下の通り。
第1回 2017年1月22日(日)
第2回 2017年1月23日(月)
第3回 2017年1月29日(日)
第4回 2017年1月30日(月)
第5回 2017年2月5日(日)
第6回 2017年2月6日(月)
照明場所は、和田家附近、明善寺附近、西側附近、かん町附近、下ゴソ附近で、ライトアップ照明時間は18:00〜19:30とのこと。
毎年たくさんに観光客が訪れる白川郷合掌造り集落ライトアップイベントは、相当な混雑は覚悟しなくてはなりませんが、一生に一度は見ておきたい光景ですね。
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世界遺産 飛騨白川郷
岐阜県大野郡白川村
ホームページ
・白川村役場 http://shirakawa-go.org/kankou/
・白川郷観光協会 http://www.shirakawa-go.gr.jp/
・白川郷ライトアップサイト http://lightup.asia/