「グラウンドに立つことはできないけれど、共に戦っている気持ちで」 奈良県立平城高等学校
世界遺産に登録されている平城宮跡の北に位置する平城高校は、1980年に開校された学校で、教育を担う人材の育成を目的に全国で初めて開設された「教育コース」を持つ学校でもあります。
昨秋の大会では3位、今春の大会ではベスト8の成績を残した平城野球部ですが、夏、そして新チームとなって挑んだ秋の大会共に、僅かに1点差で2回戦敗退という悔しい結果の試合が続きました。しかし、チームが勢いに乗っている時も、逆になかなか自分たちらしい野球ができない時でも、常に平城野球部の側にはマネージャーという心強い存在がいます。チームのどんな波も共に乗り越えてきた6人のマネージャーの方は、どのようなことを常に心掛けているのでしょうか。そして、平城マネージャーが考えるマネージャーとは?
2年生の國田 歩那さん、河野 茉美さん、佐藤 智美さん、米山 穂乃花さん、1年生の今西 春奈さん、奈良 茉衣香さんの6人が、部員38人の平城野球部を支えるマネージャー活動を行っています。
県立平城高等学校 マネージャー
具体的な活動は、お茶作り、ノックの補助、アイシング作り、スコア記録、打率帳の作成、大会に向けた千羽鶴やマスコット作り、掃除など。また、様々な活動を行う中、選手の頑張る姿を近くで見ることが出来るノックの補助が1番楽しい時間のようです。
重いものを運んでいてそれを代わってくれた時、思わず胸キュンしてしまうという平城マネージャーですが、彼女たちのやりがいや心掛けている事は「選手からの“ありがとう”という感謝の言葉をやりがいに活動を行い、常に笑顔でいること」だと教えてくれました。
尊敬と憧れの先輩の素晴らしさを最後の最後まで感じた夏そんな平城マネージャーが特に思い出に残っている試合について伺いました!
■2015年9月26日 佐藤薬品スタジアム秋季近畿地区奈良県予選 準々決勝・天理戦
5対3で奈良の強豪校・天理に勝利!
そして、尊敬と憧れの存在だった引退した3年生の先輩と共に挑んだ最後の大会。
■2016年7月17日 佐藤薬品スタジアム選手権大会奈良大会 2回戦・生駒戦
8回裏、負けていたときに放ったヒットが印象的だったという試合。「それまで全くヒットを打てていなかったものの、勝負どころで打てる心の強さに感動しました」と、尊敬と憧れの存在である先輩の素晴らしさを最後まで感じることができる試合だったようです。
最後に、そんな平城マネージャーの方から、日々練習に励む選手に一言いただきました!「いつも暑い中、お疲れ様!これからも一緒に頑張っていこう!」
共に戦っていくのが私たちマネージャー県立平城高等学校 マネージャー
そして、ここからはマネージャー歴1年半の2年生・米山 穂乃花さんに更にお話を伺いました!
ホワイトデーに部員からプレゼントを貰ったことが、ちょっとした自慢のエピソードだと教えてくれた米山さんは、マネージャー活動を通じ、周りへの気遣いが出来るようになったと語ってくれました。人をサポートする立場であるマネージャーだからこそ身に付いたようです。
活動をしている中で、挫折しかけたことはないと言い切る米山さん。そんな米山さんが嬉しかったことは、「選手やマネージャー、素敵な仲間に出会えたこと」。マネージャーの活動の中で、一瞬一瞬、嬉しいことはあると思いますが、その基盤ともなる仲間との出会いが嬉しかったと答えてくれた米山さんは、毎日楽しく5人のマネージャーと、そして38人の選手と活動している様子が伺えます。
では、そんな米山さんが考える「マネージャー」とは?「プレーはできないけれど、共に戦っていく存在がマネージャーです!」
選手の頑張る姿を見ることを楽しみに、そして、選手の感謝の言葉をやりがいに活動する平城マネージャー。練習や試合の際に一つの団結した気持ちとなり、更なる活気を平城野球部に与えてくれそうです。総勢44名の県立平城高等学校野球部の皆さんありがとうございました!