来春卒業予定の大学生の就職内定率は、リーマン・ショック前のピークを8年ぶりに更新したことが分かった。厚生労働省と文部科学省が就職内定状況等を共同で調査し、10月1日現在の状況を取りまとめた。

 両省の発表によると、来春卒業予定の大学生の就職内定率は71.2%で、前年同期を4.7ポイント上回った。

 リーマン・ショック後の雇用環境の悪化で内定率が最も落ち込んだ2011年3月卒の57.6%から年々回復し、昨年若干悪化したものの、今年はリーマン・ショック前のピークだった2009年3月卒の69.9%を超える高水準となっている。

 男女別に内定率を見ると、男子は69.3%で前年同期比3.5ポイント増、女子は73.6%で同6.4ポイント増。文理別では、文系は71.4%で同5.5ポイント増、理系は70.7%で同1.5ポイント増。

 大学の地域別では、北海道・東北68.5%(前年同期比5.6ポイント増)、関東79.7%(同3.9ポイント増)、中部66.3%(同2.7ポイント増)、近畿75.6%(同7.8ポイント増)、中国・四国が45.0%(同2.8ポイント減)、九州61.6%(8.1ポイント増)となっている。