SMAP中居潰しか?嵐・相葉の紅白司会に込められた”大人たちの思惑”
NHK『第67回紅白歌合戦』の司会に、白組は嵐・相葉雅紀(33)、紅組は有村架純(23)に決定した。有村架純は、来年NHK朝の連続小説のヒロインに決まっているため納得の人選。だが、相葉雅紀に対しては、「なぜ?」との声が多くあがっている。
「相葉は、嵐の中でも特に司会に秀でたイメージが強いわけでもない。紅白司会の条件となるNHKへの貢献度についても、疑問です。たとえば前年のV6・井ノ原快彦(40)もV6からの単独司会でしたが、井ノ原は朝の帯番組『あさイチ』でキャスターを2010年から務めていた。相葉も現在、NHK『グッと!スポーツ』でMCを務めているとはいえ、今年4月から始まったばかりですから、帳尻は合わない」(スポーツ紙記者)
相葉抜擢の謎について、ジャニーズに詳しい芸能関係者に聞いた。すると、「ジャニーさん(ジャニー喜多川社長・85)のひらめきによる独断である可能性が高い」と興味深い見立てを明かしてくれた。
「SMAP解散後、ジャニーズを背負っていくのは間違いなく嵐です。ただ、世間の嵐のイメージは“仲良しグループ5人”という印象が強く、個々の存在感では全盛期のSMAPの足元にも及ばない。そこで、あえて意外性のある相葉を紅白司会に抜擢したのでしょう。人を見る目に天賦の才を持つジャニーさんならではの采配でしょうね」
■天賦の才の閃き采配の結果は?そして、相葉が紅白司会をすることは、嵐のメンバー間に大きな影響を与える。
「そもそも嵐の結成時、ジャニーさんが相葉以外のメンバーに『youたち、なんで相葉入れてやんないの。入れてあげなきゃかわいそうじゃん』と言って加入が決まった経緯があります。その直感は正しかったようで、今や嵐のグループ内でも、高い好感度を誇るメンバーに成長した。今回の大抜擢、これもジャニーさん独特の勘で、彼が大化けする可能性を感じとったのかもしれない。メンバーの間でも意識が変わり、競争意識も生まれてくるはず。それが、より嵐を成長させるきっかけになることまで見越してるのでは」(前出・芸能関係者)
むろん、SMAPへの牽制も含んでいる。
「来年は中居正広(44)がジャニーズを独立するウワサもあります。MCやキャスターを無難にこなしている櫻井翔(34)では中居の競合相手にはなりませんが、相葉の本格的な司会業進出は、中居にとって驚異になる可能性を秘めています。司会業は椅子取りゲームですからね」(前同)
近年、ジャニーさんの力が衰えていると言われているが、彼のひらめきは過去、時代を超えスターを生み出してきた。相葉の紅白司会抜擢は、新たなジャニーズの時代を切り拓く大きな一歩になるだろう。
文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する