スマートフォンの機能を大幅に拡張するモジュール「Moto Mods」レビュー
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2016年10月にモトローラがリリースしたスマートフォン「Moto Z」「Moto Z Play」には、Moto Modsという外付けモジュール群があり、カメラの性能をアップさせたり、スマートフォンをプロジェクターに変身させたり、スピーカーを強化したりすることができます。今回、このモジュールをモトローラから一式借りることができたので、いろいろな機能を試してみました。
◆Moto Z&Moto Z Play
紫色のロゴがMoto Z、緑色のロゴがMoto Z Playの箱です。
中身はこんな感じ、「moto」のロゴがホームボタンの上にあるのがMoto Z、ベゼルの上部にあるのがMoto Z Play。
ぱっと見、大きな差はありません。
しかし、薄さはMoto Zの方が上。その分、Moto Zはイヤホンジャックなし。Moto Z Playは分厚いぶん、イヤホンジャックあり。なお、いずれもUSBポートはType-C。
画面向かって右側に電源ボタンと音量ボタン。
天面。ここにはSIMカードスロットのみ。
向かって左側はボタン・スイッチ類は一切なし。
特徴的なのは背面。下寄りに、独特の端子が見えています。これは外付けモジュールとの接続用。
なお、ボディはかなり薄く、カメラのレンズ部分がちょっと出っ張っています。
付属の充電器は高速充電対応のターボチャージャーです。
◆Moto Style Shell
Moto ZとMoto Z Playの特徴はモジュール式になっているところ。そのモジュールのうちもっとも汎用的なのが背面パネル、「Moto Style Shell」です。デフォルトで1つはついてくるのですが、よりスタイリッシュなプレミアムカバーを取り付けることができます。
取り付けは強力マグネット式なので……
ぴたっとくっつけるだけ。ポケットへの出し入れや、ちょっとスマートフォンを振り回すぐらいでは外れません。
同じ端末でも、カバーを取り替えるだけで印象はがらっと変わります。ガラケー時代の着せ替えケータイを思い出します。
このパネルをセットすると、カメラ部分の出っ張りはちょうどフラットになります。
◆ハッセルブラッドトゥルーズーム
とても目立っているモジュールの1つが「ハッセルブラッドトゥルーズーム」。Moto Z、Moto Z Playともにカメラは内蔵していますが、それを大幅にパワーアップさせるモジュールです。
裏側はこんな感じ、カメラレンズはモジュールについているので、スマートフォンのカメラ部分にはクッションがついています。
Moto Z Playに取り付けるとこんな感じ。
シャッターボタンとズームリング、そして電源ボタン。モジュールへの給電は裏側の端子経由で行われ、取り付けるだけでペアリングなどはしなくてもすぐに使えるようになります。電源ボタンは、カメラモジュール終了時に電源をオフにするときに使います。なお、モジュールはほとんどのカメラアプリに対応しているとのことで、アプリ終了でもモジュール使用終了となります。
電源オン時はこのようにレンズが伸びます。
前方側から見ると、そういうコンパクトデジカメのようです。
ちなみに、レンズは4.5-45mmの10倍ズーム、F値は3.5-6.5。スマートフォンがあまり得意ではない望遠に強いのですが、一方で接近戦は苦手という印象。望遠性能は、最も引いた状態でこれぐらいから……
ここまで寄れます(上掲写真と同一位置から撮影)。しかし、たとえば「レストランで出てきたおいしそうな料理のディテールを撮影する」というときにはおそらくピントを合わせることができないので、モジュールを外してスマートフォン内蔵のカメラで撮影した方が早そうです。
ちなみに、使っているとスマートフォン全体の温度が上がってくるのを実感します。これは充電中のスマートフォン(Moto Z)と一連の撮影を終えた直後のMoto Z Playとを並べたサーモグラフィー写真。
温度はグリップ部分で40度ぐらい。持てないほどの熱さにはなりませんが、明らかに端末全体がホカホカしてくるのを感じます。
◆Moto Insta-Share Projector
ちょっと変わっているのが「Moto Insta-Share Projector」という外付けプロジェクターモジュール。足がついていて、いろいろな角度から投影可能。
20cmぐらい離れただけの壁に投影、近いので倍率でいうと投影した映像の方が小さいかも。
どれぐらいの大きさで投影できるのか、比較用にiPhone SEを置いてみました。「意外」というと失礼なのかもしれませんが、わりと大きく投影可能。ピントも調整可能で、さすがに家庭用プロジェクターほどの大写しにすると文字を読むことは不可能になりますが、2〜3人で見るなら問題ないぐらいの大きさまでは広げられます。
YouTubeで映画「GANTZ:O」の本予告編映像を再生してみました。
うっすらと四角い投影画面の外側に扇形の光があります。プロジェクターでかなり角度をつけて投影しているため、自動的に台形補正を行っているおかげです。
ちなみに、真正面からの投影であれば補正が効きますが、横からだと補正はうまく効かないようです。
プロジェクターはどうしても熱を持つので、このモジュールはファンを内蔵して、使用しているとやがて排気が始まります。これが、映像を見ている間は続くことになるので、あまりボリュームを上げられない環境だと気になるかも。ファンの音の様子はこんな感じです。
Moto Insta-Share Projectorの騒音チェック - YouTube
しかし、そのファンのおかげか、熱はカメラのときより抜けているようでした。
◆JBL SoundBoost スピーカー
「JBL SoundBoost スピーカー」もまた、強力なモジュールです。
カメラモジュールと同じく、非常に分厚く……
取り付けると、スマートフォンをポケットに入れて持ち運ぶとちょっとズッシリきます。
中央の足を出すと、スマートフォンを斜めの角度で固定できます。
音楽を聞いたり映像を見たりするのにぴったり……という感じがしますが、スピーカーは画面とは反対側に向いているのが残念。
ということで、音楽を再生したときにどのように聞こえるのか、スマートフォンの周りをぐるっと移動してみました。
MOTO MODS JBL SoundBoost スピーカーで音楽再生 - YouTube
MOTO MODS JBL SoundBoost スピーカーで音楽再生 その2 - YouTube
画面側でも恩恵は受けられるものの、最大の効果が得られるのはやはり背面側という感じがします。音楽再生時ならそれほど気にすることはありませんが……。
◆Incipio offGRID Power Pack
さらにモジュールがもう1つ。最も実用的といえるかもしれない、外付けバッテリーです。
充電画面を見てみると、本体の下にバッテリー分が表示されています。これで200%。
なお、容量は2220mAh。他のモジュールと共に持っておくと、いざというときに安心です。
2016年10月にモトローラがリリースしたスマートフォン「Moto Z」「Moto Z Play」には、Moto Modsという外付けモジュール群があり、カメラの性能をアップさせたり、スマートフォンをプロジェクターに変身させたり、スピーカーを強化したりすることができます。今回、このモジュールをモトローラから一式借りることができたので、いろいろな機能を試してみました。
◆Moto Z&Moto Z Play
中身はこんな感じ、「moto」のロゴがホームボタンの上にあるのがMoto Z、ベゼルの上部にあるのがMoto Z Play。
ぱっと見、大きな差はありません。
しかし、薄さはMoto Zの方が上。その分、Moto Zはイヤホンジャックなし。Moto Z Playは分厚いぶん、イヤホンジャックあり。なお、いずれもUSBポートはType-C。
画面向かって右側に電源ボタンと音量ボタン。
天面。ここにはSIMカードスロットのみ。
向かって左側はボタン・スイッチ類は一切なし。
特徴的なのは背面。下寄りに、独特の端子が見えています。これは外付けモジュールとの接続用。
なお、ボディはかなり薄く、カメラのレンズ部分がちょっと出っ張っています。
付属の充電器は高速充電対応のターボチャージャーです。
◆Moto Style Shell
Moto ZとMoto Z Playの特徴はモジュール式になっているところ。そのモジュールのうちもっとも汎用的なのが背面パネル、「Moto Style Shell」です。デフォルトで1つはついてくるのですが、よりスタイリッシュなプレミアムカバーを取り付けることができます。
取り付けは強力マグネット式なので……
ぴたっとくっつけるだけ。ポケットへの出し入れや、ちょっとスマートフォンを振り回すぐらいでは外れません。
同じ端末でも、カバーを取り替えるだけで印象はがらっと変わります。ガラケー時代の着せ替えケータイを思い出します。
このパネルをセットすると、カメラ部分の出っ張りはちょうどフラットになります。
◆ハッセルブラッドトゥルーズーム
とても目立っているモジュールの1つが「ハッセルブラッドトゥルーズーム」。Moto Z、Moto Z Playともにカメラは内蔵していますが、それを大幅にパワーアップさせるモジュールです。
裏側はこんな感じ、カメラレンズはモジュールについているので、スマートフォンのカメラ部分にはクッションがついています。
Moto Z Playに取り付けるとこんな感じ。
シャッターボタンとズームリング、そして電源ボタン。モジュールへの給電は裏側の端子経由で行われ、取り付けるだけでペアリングなどはしなくてもすぐに使えるようになります。電源ボタンは、カメラモジュール終了時に電源をオフにするときに使います。なお、モジュールはほとんどのカメラアプリに対応しているとのことで、アプリ終了でもモジュール使用終了となります。
電源オン時はこのようにレンズが伸びます。
前方側から見ると、そういうコンパクトデジカメのようです。
ちなみに、レンズは4.5-45mmの10倍ズーム、F値は3.5-6.5。スマートフォンがあまり得意ではない望遠に強いのですが、一方で接近戦は苦手という印象。望遠性能は、最も引いた状態でこれぐらいから……
ここまで寄れます(上掲写真と同一位置から撮影)。しかし、たとえば「レストランで出てきたおいしそうな料理のディテールを撮影する」というときにはおそらくピントを合わせることができないので、モジュールを外してスマートフォン内蔵のカメラで撮影した方が早そうです。
ちなみに、使っているとスマートフォン全体の温度が上がってくるのを実感します。これは充電中のスマートフォン(Moto Z)と一連の撮影を終えた直後のMoto Z Playとを並べたサーモグラフィー写真。
温度はグリップ部分で40度ぐらい。持てないほどの熱さにはなりませんが、明らかに端末全体がホカホカしてくるのを感じます。
◆Moto Insta-Share Projector
ちょっと変わっているのが「Moto Insta-Share Projector」という外付けプロジェクターモジュール。足がついていて、いろいろな角度から投影可能。
20cmぐらい離れただけの壁に投影、近いので倍率でいうと投影した映像の方が小さいかも。
どれぐらいの大きさで投影できるのか、比較用にiPhone SEを置いてみました。「意外」というと失礼なのかもしれませんが、わりと大きく投影可能。ピントも調整可能で、さすがに家庭用プロジェクターほどの大写しにすると文字を読むことは不可能になりますが、2〜3人で見るなら問題ないぐらいの大きさまでは広げられます。
YouTubeで映画「GANTZ:O」の本予告編映像を再生してみました。
うっすらと四角い投影画面の外側に扇形の光があります。プロジェクターでかなり角度をつけて投影しているため、自動的に台形補正を行っているおかげです。
ちなみに、真正面からの投影であれば補正が効きますが、横からだと補正はうまく効かないようです。
プロジェクターはどうしても熱を持つので、このモジュールはファンを内蔵して、使用しているとやがて排気が始まります。これが、映像を見ている間は続くことになるので、あまりボリュームを上げられない環境だと気になるかも。ファンの音の様子はこんな感じです。
Moto Insta-Share Projectorの騒音チェック - YouTube
しかし、そのファンのおかげか、熱はカメラのときより抜けているようでした。
◆JBL SoundBoost スピーカー
「JBL SoundBoost スピーカー」もまた、強力なモジュールです。
カメラモジュールと同じく、非常に分厚く……
取り付けると、スマートフォンをポケットに入れて持ち運ぶとちょっとズッシリきます。
中央の足を出すと、スマートフォンを斜めの角度で固定できます。
音楽を聞いたり映像を見たりするのにぴったり……という感じがしますが、スピーカーは画面とは反対側に向いているのが残念。
ということで、音楽を再生したときにどのように聞こえるのか、スマートフォンの周りをぐるっと移動してみました。
MOTO MODS JBL SoundBoost スピーカーで音楽再生 - YouTube
MOTO MODS JBL SoundBoost スピーカーで音楽再生 その2 - YouTube
画面側でも恩恵は受けられるものの、最大の効果が得られるのはやはり背面側という感じがします。音楽再生時ならそれほど気にすることはありませんが……。
◆Incipio offGRID Power Pack
さらにモジュールがもう1つ。最も実用的といえるかもしれない、外付けバッテリーです。
充電画面を見てみると、本体の下にバッテリー分が表示されています。これで200%。
なお、容量は2220mAh。他のモジュールと共に持っておくと、いざというときに安心です。