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AppleのクックCEOも認めた「iPhone 7 Plusで撮影した写真の初公開」がSI.comで行われましたが、iPhone 7 Plusで撮影された写真だけだと比較対象がなく、他のカメラと比べてどれぐらい差があるのかがわかりませんでした。しかし、じわじわと実機のレビュー記事が登場し、そのカメラ性能がどんなものかがわかるようになってきています。

iPhone 7 Review The future in disguise - The Verge

http://www.theverge.com/a/apple-iphone-7-review-vs-iphone-7-plus



The VergeはiPhone 6s PlusとiPhone 7 Plus、そしてAndroidの中で最もカメラ性能が高いGalaxy Note7、富士フイルムのデジタルカメラ・X-T10、キヤノンの一眼レフカメラ・EOS 5D Mark IIIの比較を行っています。

iPhone 7・iPhone 7 Plusのカメラにはf1.8の新たなレンズが用いられていて、iPhone 6S・iPhone 6s Plusと比較して確実に性能は向上しています。The Vergeは「iPhone 6s Plusの時点ですでにカメラ性能は最高レベルにあり、これを上回るのはGalaxy S7とGalaxy Note7ぐらい。7は6sと比べて『大きな進歩』はしておらず『わずかな一歩』ぐらいの改良」とコメントしています。



色合いはそれぞれにちょっと個性があって、iPhone 7 PlusはiPhone 6s Plusよりも暖色寄りの写真になるようです。X-T10は設定の問題か、ちょっと暗め。この5つだと、Galaxy Note7が一番おいしそうに撮れているように見えます。



これはEOS 5D Mark IIIの代わりにiPhone 7が加わっていますが、Galaxy Note7が特に明るく撮れている以外の大きな差は感じられません。



Ars TechnicaではiPhone 5sから7 PlusまでのiPhoneとNexus 5Xで撮影比較を行っています。

iPhone 7 and 7 Plus review: Great annual upgrades with one major catch | Ars Technica

http://arstechnica.com/apple/2016/09/iphone-7-and-7-plus-review-great-annual-upgrades-with-one-major-catch/3/



その結果、明るい環境下では、iPhone 7/7 Plusは6s/6s Plusと大差ないと結論づけられています。

これがiPhone 7で撮影した写真で……



これがiPhone 6。



一方、夜になるとその性能差がよく現れます。iPhone 6だとこんな感じですが……



iPhone 7だと夜空まで明るく写っています。



iPhone 6で撮影した屋内写真はこんな感じで……



iPhone 7はこんな感じ。SNSに投稿するようなサイズの写真なら、大差はなさそうな……。



iPhone 7 Plusの特徴として、広角カメラと望遠カメラの2つを背面に搭載したデュアルレンズカメラとなっている点があげられます。この広角カメラと望遠カメラが連係することで、ズーム機能をより遠くから使うことができます。しかし、Ars Technicaによれば望遠カメラには光学式手ぶれ補正がなく、どうしても粒状感のある写真になるとのこと。これが広角で撮影した写真。



こちらが望遠。明るさが十分に足りていない場合は、手ぶれした写真になってしまうこともあるとのこと。



なお今後、背景にぼかし効果を加える「被写界深度エフェクト」が追加されることになっていて、うまくボケのある、一眼レフカメラで撮るような写真がiPhoneでも撮れるようになる予定です。