NIKEのミス?フランス代表、EURO2016の新ユニフォームがお蔵入りに
EURO2016開催国のフランスはグループステージで2勝1分。結果だけを見れば順調だが、勝利した2試合もルーマニア、アルバニアを相手に終盤の劇的弾でなんとか勝ち点3を手にした。
いよいよ始まったノックアウトステージ、フランスがベスト16で対戦するのはアイルランド。2010年南アフリカワールドカップの欧州予選プレーオフで、ティエリ・アンリの“神の手”ゴールが勝負を分けてしまった因縁の相手だ。
アイルランドといえば大会前、アウェイユニフォームが変更になったことをお伝えした。こちらは正式にリリースされたものだったが、実はフランスも今大会において、ひそかにユニフォームを変更したことをご存知だろうか。
France 2016 Nike 'New' Away
こちらがフランスが今大会で使用している、“新しい”新アウェイユニフォーム。白を基調としたシンプルなデザインにはエレガントさも感じられる。
フランスはグループステージはスイス戦でアウェイユニフォームを使用。この試合、スイスのユニフォームが次々と破れたことで話題となったが、フランスの方もこのユニフォームは当初予定されていたデザインではなく、リリースもないまま突然使われ始められたものだったのだ。
では、EUROに向けて華々しく発表された本来の新アウェイユニフォームはどこへ行ってしまったのだろうか。
France 2016 Nike 'Old' Away
こちらが元々の新アウェイユニフォーム。
白を基調にフランス国旗のトリコロールを取り入れたデザインで、3月に発表され、EURO2016に向けた親善試合でも使用されていた。
ところがどっこい、本大会では別のユニフォームに。発表からわずか3カ月で変更・・・なかなかないことである。
その理由は、ユニフォームのデザインがUEFAのレギュレーションに引っかかったためだ。
ポイントとなったのは、袖の色。
UEFAは左右の袖にそれぞれ違う色を配するデザインについて、身頃が「ストライプ」や「ボーダー」、「チェック」など一部の模様に限って認めており、今回のフランスのような無地は対象外だった。
このように具体例とともにレギュレーションに明記されている。要するに、Nikeがやってしまったのだろうか・・・。
というわけで、大々的に発表したユニフォームはお蔵入りに。
今後のワールドカップ予選などでも使用されるか未定だが、販売は継続中である。ある意味貴重な一枚といえるだろう。