ももクロ × 志田晶「百田夏菜子の数学得意説はホント?」
「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルな先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。
2016年5月22日は、「日常生活“数学”お得学」のハピクロ・アカデミーを開講。先生は、東進ハイスクール・東進衛星予備校の数学科講師の志田晶さんをお迎えして、日常の買い物の場面で役立つ、”消費税の簡単な計算方法”や、”1個のホールケーキを公平に分ける方法”など、日常にある出来事の中から「数学」を見つけ、ももクロメンバーが実際に問題を解きながら、学びました。
(ももいろクローバーZがパーソナリティをつとめるTOKYO FM「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」2016年5月22日放送より)
──”お得なのはどっち?”
かなこ:玉さんと買い物に行っても、何割引きとかわからないんですよ。
しおりん:彼女ひどかったですよ! 割引の抽選をやっていて、50%が出たんです。
私もその後に引いたら、50%が出たんですよ。
そしたらかなこが、「やった! 100%じゃん! タダじゃん!」って(笑)。
かなこ:2枚50%を引いたから、洋服一着タダだと思って(笑)。
しおりん:ヤバイなって思いました(笑)。
清野:これは、相当重症ですね(笑)。
志田先生:ぜひ、正しい数学を身につけてほしいですね。
たとえば、「買い物」の問題です。
りんごが売っています、次のうち、お得なのはどっちでしょうか?
A 3個400円のりんご
B 7個900円のりんご
かなこ:先生はこれを見て、パッとわかるということですよね?
志田先生:わかりますね。
しおりん:単純に考えたら……「B」じゃない?
あ! 違うわ! ひっかけだよね?
志田先生:一応、数学では”ひっかけ”というのはないんですね(笑)。
かなこ:全然わかんない! 計算してみよ!
清野:この違いは何なんでしょうか?
では、先生に正解を言ってもらいましょうか。
志田先生:答えから言うと、Bの方がお得になります。
しおりん:あってました! 3個で400円のりんごは、1個あたりが約130円で……そこから、どうしたらいいか分からなくなっちゃって(笑)。
志田先生:かなり、いい線いってますね。
400を3で割っていましたよね? すると1個あたり、133円と計算できるんですよ。
もう一方を同じように「900÷7」と計算すると、1個あたり129円くらいになります。
ですから、129円の方が安いとなるんです。
かなこ:なるほど〜。
志田先生:もっと簡単なやり方があるんですよ。
というのは、21個買うといくらかと考えてみます。21っていうのは、3個と7個の、数学では最小公倍数と言います。
しおりん:あ〜! 出た出た! 最小公倍数!
志田先生:3個400円だと、21個だといくらかわかりますか?
しおりん:2800円ですね。
志田先生:そうですね。7個900円だったら、21個で3倍なんですけど、いくらだと思いますか?
かなこ:え、ちょ、も……もう一回いいですか?(笑)
志田先生:7個で900円のりんごなんですよね、じゃあ、3倍の21個買ったら、いくらだと思います?
かなこ:21×9? 100?
しおりん:3倍だって言ってるじゃん!(笑)
かなこ:21×3?
しおりん:違う!(笑)
志田先生:900円が3個あると思えばいいですね。
かなこ:2700!
志田先生:そうですね。21個買おうとすると、Aは2800円、Bは2700円なんですよ。
だから、Bの方が安いですよね。
清野:わり算をするよりも、かけ算で考えた方いいということですよね。
かなこ:なるほど!
清野:百田さんは、どういうかけ算をしようとしたんですか?
かなこ:えっと、120×3?
しおりん:どっから120が出てきたの?(笑)
かなこ:なんで120なんだろうね(笑)。
しおりん:百田さん、数学得意説、嘘じゃないですか?(笑)
かなこ:やっぱり、むずかし〜! でも、わり算よりかけ算のほうが計算できるかも!
──”消費税の計算方法!”
志田先生:今度は「消費税」について、問題を出したいと思います。
8パーセントの消費税って、どうやって計算するかわかりますか?
かなこ:はい! 値段に0.8パーセントをかける!
志田先生:0.08パーセントですね(笑)。
じゃあ、450円の消費税はいくらでしょうか?
清野:さぁ〜、2人が黙々と計算をしています、スタジオ内(笑)。
では、2人の答えをお願いします!
かなこ・しおりん:36円!
志田先生:正解です。きちんと計算できてましたね。
しおりん:450×0.08にしたんですけど、小数点の移動がわからなくなっちゃって……なんか、答えが出ました(笑)。
志田先生:これは、小数点とか、あまり気にしないほうがいいんですよ。
例えば、450円で消費税が10%だったら、どのくらいかと考える。
しおりん:45円!
志田先生:45円ですよね。8%なので、45より少ない40円とか、そのくらいだとわかればいいですね。
450円に8をかけて、3600円と出るんですけど、どのくらい桁がずれているのかな?ってときに、3600円でもないし、360円なわけでもない。”だいたい36円だろう”ということで、小数点の位置ってあんまり関係ないんですね。こういうのを「概算」って言います。
もっとわかりやすい計算方法を教えたいと思います。
かなこ:これよりも!?
志田先生:1%っていうのは、すぐ計算できますよね?
450円の場合は、4.5円。8%っていうのは、「2×2×2」ですよね。だから、1%を2倍して2%、さらに2倍して4%、さらに2倍すると8%ですよね。
いま、4.5円と言ったので、2倍して9円、さらに2倍して18円、もう一回2倍すると36円ですね。
しおりん:すごーい!
志田先生:これ、かけ算の計算自体にも有効なんですよ。例えば、「15をかけろ」と言われるとめんどくさいじゃないですか。
でも15って、「5×3」なので、5倍してから3倍すれば、15かけたことになりますよね。
かなこ・しおりん・清野:あーーー!
志田先生:「8×15」って言われたら、まず、8に5をかけるんですよ。
かなこ:40ですよね。
志田先生:それに3をかけたら?
かなこ・しおりん:120!
志田先生:正解!
清野:2人とも、だいぶアジャストしてきましたね〜!
志田先生:こういうのは実際の生活にも役立つんですよ。
清野:数学って、面白いですね。
──”1個のホールケーキを公平に分けるには?”
しおりん:すごい気になることがあって、私たち5人グループなんですけど、ホールケーキやピザを5等分、均等に切りたい場合はどうしたらいいんですか?
志田先生:なかなか鋭い質問ですね、真面目な数学の問題で、ケーキ分割問題と言われているんですよ。5人は難しいんですけど、2人はわりと簡単なんです。
1個ケーキがあって、2人で分けるにはどうしたらいいかと言うと、百田さんが切って、玉井さんが選べばいいんですよ。
しおりん:え!? それも数学なんですか?
志田先生:百田さんが切ると、どっちを取られても自分が切ったわけですから、問題ないわけですよね?
かなこ:はい……?
志田先生:玉井さんが選べば、自分が好きな方を選べるので、玉井さんにも不満はないですよね?2人で分割するときは、それで公平な分割ができるんですよ。
かなこ:え? 均等じゃなくても?
志田先生:百田さんの価値観で切るんです。百田さんの価値観で言うと、イチゴがのっている方がいいとか、クリームが多い方がいいとか、ありますよね? 自分の基準で2等分するんですよ。
しおりん:それはもう、平和主義じゃないの?(笑)
心理的なところも関わってくるんですか?
志田先生:この方法は、完全に数学的に証明されているんですよ。
かなこ:どーゆーことーー!?
志田先生:不満がないということを、どういう事かと明確に定義した上では、この分け方は不満がない分け方なんですよ。
清野:数学って、いろいろ幅広いんですよね。
志田先生:日常生活のものも、なんでも数学にしてしまおうというのが、数学者の一つのアイディアですので。
清野:いろいろお話聞きましたけど、お2人、いかがでしたか?
しおりん:数学って、数字だけのイメージだったけど、こういうケーキとかも数学と言われると、すごく身近だなと思いました。
かなこ:学生時代は、授業で習っていたものも”卒業したら使わないだろうな”と思うことが沢山あったんですけど、こうやって考えると、なんでも数学的に考えられることばかりで、やっぱり必要なんだなって。
知ってたほうが絶対に役立つのがわかったので、もう少し、日常生活のものとかは、自分で頭を使ってみたいなと思いました。
清野:「日常生活“数学”お得学」今日の先生は、志田晶先生でした!
かなこ・しおりん:先生、今日は本当にありがとうございました!
〈番組概要〉
番組名:「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:毎週日曜 16:00〜16:55
パーソナリティ:ももいろクローバーZ、清野茂樹
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/clover/
2016年5月22日は、「日常生活“数学”お得学」のハピクロ・アカデミーを開講。先生は、東進ハイスクール・東進衛星予備校の数学科講師の志田晶さんをお迎えして、日常の買い物の場面で役立つ、”消費税の簡単な計算方法”や、”1個のホールケーキを公平に分ける方法”など、日常にある出来事の中から「数学」を見つけ、ももクロメンバーが実際に問題を解きながら、学びました。
──”お得なのはどっち?”
かなこ:玉さんと買い物に行っても、何割引きとかわからないんですよ。
しおりん:彼女ひどかったですよ! 割引の抽選をやっていて、50%が出たんです。
私もその後に引いたら、50%が出たんですよ。
そしたらかなこが、「やった! 100%じゃん! タダじゃん!」って(笑)。
かなこ:2枚50%を引いたから、洋服一着タダだと思って(笑)。
しおりん:ヤバイなって思いました(笑)。
清野:これは、相当重症ですね(笑)。
志田先生:ぜひ、正しい数学を身につけてほしいですね。
たとえば、「買い物」の問題です。
りんごが売っています、次のうち、お得なのはどっちでしょうか?
A 3個400円のりんご
B 7個900円のりんご
かなこ:先生はこれを見て、パッとわかるということですよね?
志田先生:わかりますね。
しおりん:単純に考えたら……「B」じゃない?
あ! 違うわ! ひっかけだよね?
志田先生:一応、数学では”ひっかけ”というのはないんですね(笑)。
かなこ:全然わかんない! 計算してみよ!
清野:この違いは何なんでしょうか?
では、先生に正解を言ってもらいましょうか。
志田先生:答えから言うと、Bの方がお得になります。
しおりん:あってました! 3個で400円のりんごは、1個あたりが約130円で……そこから、どうしたらいいか分からなくなっちゃって(笑)。
志田先生:かなり、いい線いってますね。
400を3で割っていましたよね? すると1個あたり、133円と計算できるんですよ。
もう一方を同じように「900÷7」と計算すると、1個あたり129円くらいになります。
ですから、129円の方が安いとなるんです。
かなこ:なるほど〜。
志田先生:もっと簡単なやり方があるんですよ。
というのは、21個買うといくらかと考えてみます。21っていうのは、3個と7個の、数学では最小公倍数と言います。
しおりん:あ〜! 出た出た! 最小公倍数!
志田先生:3個400円だと、21個だといくらかわかりますか?
しおりん:2800円ですね。
志田先生:そうですね。7個900円だったら、21個で3倍なんですけど、いくらだと思いますか?
かなこ:え、ちょ、も……もう一回いいですか?(笑)
志田先生:7個で900円のりんごなんですよね、じゃあ、3倍の21個買ったら、いくらだと思います?
かなこ:21×9? 100?
しおりん:3倍だって言ってるじゃん!(笑)
かなこ:21×3?
しおりん:違う!(笑)
志田先生:900円が3個あると思えばいいですね。
かなこ:2700!
志田先生:そうですね。21個買おうとすると、Aは2800円、Bは2700円なんですよ。
だから、Bの方が安いですよね。
清野:わり算をするよりも、かけ算で考えた方いいということですよね。
かなこ:なるほど!
清野:百田さんは、どういうかけ算をしようとしたんですか?
かなこ:えっと、120×3?
しおりん:どっから120が出てきたの?(笑)
かなこ:なんで120なんだろうね(笑)。
しおりん:百田さん、数学得意説、嘘じゃないですか?(笑)
かなこ:やっぱり、むずかし〜! でも、わり算よりかけ算のほうが計算できるかも!
──”消費税の計算方法!”
志田先生:今度は「消費税」について、問題を出したいと思います。
8パーセントの消費税って、どうやって計算するかわかりますか?
かなこ:はい! 値段に0.8パーセントをかける!
志田先生:0.08パーセントですね(笑)。
じゃあ、450円の消費税はいくらでしょうか?
清野:さぁ〜、2人が黙々と計算をしています、スタジオ内(笑)。
では、2人の答えをお願いします!
かなこ・しおりん:36円!
志田先生:正解です。きちんと計算できてましたね。
しおりん:450×0.08にしたんですけど、小数点の移動がわからなくなっちゃって……なんか、答えが出ました(笑)。
志田先生:これは、小数点とか、あまり気にしないほうがいいんですよ。
例えば、450円で消費税が10%だったら、どのくらいかと考える。
しおりん:45円!
志田先生:45円ですよね。8%なので、45より少ない40円とか、そのくらいだとわかればいいですね。
450円に8をかけて、3600円と出るんですけど、どのくらい桁がずれているのかな?ってときに、3600円でもないし、360円なわけでもない。”だいたい36円だろう”ということで、小数点の位置ってあんまり関係ないんですね。こういうのを「概算」って言います。
もっとわかりやすい計算方法を教えたいと思います。
かなこ:これよりも!?
志田先生:1%っていうのは、すぐ計算できますよね?
450円の場合は、4.5円。8%っていうのは、「2×2×2」ですよね。だから、1%を2倍して2%、さらに2倍して4%、さらに2倍すると8%ですよね。
いま、4.5円と言ったので、2倍して9円、さらに2倍して18円、もう一回2倍すると36円ですね。
しおりん:すごーい!
志田先生:これ、かけ算の計算自体にも有効なんですよ。例えば、「15をかけろ」と言われるとめんどくさいじゃないですか。
でも15って、「5×3」なので、5倍してから3倍すれば、15かけたことになりますよね。
かなこ・しおりん・清野:あーーー!
志田先生:「8×15」って言われたら、まず、8に5をかけるんですよ。
かなこ:40ですよね。
志田先生:それに3をかけたら?
かなこ・しおりん:120!
志田先生:正解!
清野:2人とも、だいぶアジャストしてきましたね〜!
志田先生:こういうのは実際の生活にも役立つんですよ。
清野:数学って、面白いですね。
──”1個のホールケーキを公平に分けるには?”
しおりん:すごい気になることがあって、私たち5人グループなんですけど、ホールケーキやピザを5等分、均等に切りたい場合はどうしたらいいんですか?
志田先生:なかなか鋭い質問ですね、真面目な数学の問題で、ケーキ分割問題と言われているんですよ。5人は難しいんですけど、2人はわりと簡単なんです。
1個ケーキがあって、2人で分けるにはどうしたらいいかと言うと、百田さんが切って、玉井さんが選べばいいんですよ。
しおりん:え!? それも数学なんですか?
志田先生:百田さんが切ると、どっちを取られても自分が切ったわけですから、問題ないわけですよね?
かなこ:はい……?
志田先生:玉井さんが選べば、自分が好きな方を選べるので、玉井さんにも不満はないですよね?2人で分割するときは、それで公平な分割ができるんですよ。
かなこ:え? 均等じゃなくても?
志田先生:百田さんの価値観で切るんです。百田さんの価値観で言うと、イチゴがのっている方がいいとか、クリームが多い方がいいとか、ありますよね? 自分の基準で2等分するんですよ。
しおりん:それはもう、平和主義じゃないの?(笑)
心理的なところも関わってくるんですか?
志田先生:この方法は、完全に数学的に証明されているんですよ。
かなこ:どーゆーことーー!?
志田先生:不満がないということを、どういう事かと明確に定義した上では、この分け方は不満がない分け方なんですよ。
清野:数学って、いろいろ幅広いんですよね。
志田先生:日常生活のものも、なんでも数学にしてしまおうというのが、数学者の一つのアイディアですので。
清野:いろいろお話聞きましたけど、お2人、いかがでしたか?
しおりん:数学って、数字だけのイメージだったけど、こういうケーキとかも数学と言われると、すごく身近だなと思いました。
かなこ:学生時代は、授業で習っていたものも”卒業したら使わないだろうな”と思うことが沢山あったんですけど、こうやって考えると、なんでも数学的に考えられることばかりで、やっぱり必要なんだなって。
知ってたほうが絶対に役立つのがわかったので、もう少し、日常生活のものとかは、自分で頭を使ってみたいなと思いました。
清野:「日常生活“数学”お得学」今日の先生は、志田晶先生でした!
かなこ・しおりん:先生、今日は本当にありがとうございました!
〈番組概要〉
番組名:「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:毎週日曜 16:00〜16:55
パーソナリティ:ももいろクローバーZ、清野茂樹
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/clover/