「水はまだ飲めません」熊本在住10代の声

熊本・大分を中心に九州地方で起きた大きな地震から1ヶ月がたちました。

5月19日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、4月18日に避難所の様子を語ってくれたリスナー（17歳・女性）と再び電話を繋ぎ、パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が現在の状況を聞きました。



とーやま校長「前に話した時は、避難所にいたんだよね。あれから1ヶ月経って学校はどう？」

リスナー「学校は5月9日から始まってます。ゴールデンウイーク明けくらいからは、家に帰って生活してます」

とーやま校長「家に戻ることが出来たんだ」

リスナー「ヒビとかは入ってるんですけど、大丈夫ということで。色んなものを一気に大掃除して、今まで溜めてきたものも片づけたので引っ越ししてきたみたいな感じになってますね（笑）。水とか電気は普通に使えるんですけど、水はまだ飲めないのでそこがちょっと大変かなと思います」

とーやま校長「家族のみんなは元気？」

リスナー「元気です。父と母と祖父母の5人で暮らしています」

とーやま校長「おじいちゃんおばあちゃんは、不安そうな感じ？」

リスナー「意外とケロッとしているような気がします。やっぱり落ち着いているな、と思いますね。それで、学校が始まって1週間は友達と会えて嬉しかったんですけど、今週の初めは朝から涙が出てきて学校を休んじゃったんです。精神的にもゆるんじゃったのかなって……」

とーやま校長「自分でもよく分からないんだ」

リスナー「早く日常に戻りたいけど、まだ心がついていってないのかなと思います」



とーやま校長「この1ヶ月間は、今まで体験したことのない事が起こったからね。心も体もすごく張り詰めていたのが、ちょっとホッとしてるのかもね」

リスナー「そうかもしれないです」

あしざわ教頭「友達の顔を久しぶりに見た時とかどうだった？」

リスナー「やっと話せる人がいるって思いました。家の中でもストレスが溜まってしまったりしていて、家族にも言えないことをいっぱい喋りました。1日目は喉が枯れるくらい喋ってしまいましたね。みんなも大きな声で喋っていて、今までの事を振り返って前に進もうとしてましたね」

とーやま校長「また、突然涙が溢れてしまう時があると思う。そんな時は、心に任せて良いと思うんだ。涙が教えてくれる事もあるかもしれないから、無理に押さえつけることもないよ」



あしざわ教頭「綺麗に整理がつくことも無いと思うし、心に気持ちを預けてしまって大丈夫だよ」

リスナー「余震もだいぶ減ったんですけど、この間関東で地震があった時にやっぱり怖いなって思ったんです。日本のどこでも地震はあるから、熊本の地震を教訓にして準備して欲しいなって思いました」

とーやま校長「ありがとう。お前の言葉は誰よりも説得力があるね。日本はやっぱり他の国よりも地震が多いから、準備しておくことは大事だよな」

リスナー「大事です！」

とーやま校長「家の近くの避難場所のルートを確認しておくとかね。明日は学校に行けそう？」

リスナー「皆がいるから、行きます！」

とーやま校長「調子よかったら会いに行っておいで！」

リスナー「はい。熊本でも会いましょう！」

5月20日の放送では、実際に熊本からの放送が決定したことを発表しました。6月29日（水）は、エフエム熊本から「SCHOOL OF LOCK!」を生放送でお届けします。