「迷惑住人が数人いると、周りも引きずられて...マナー最悪だった前のマンション」(大阪府・40代女性)
アパートやマンションに、一人でもマナーが悪い住人がいると、周囲はかなりの迷惑だ。さらにこれが、複数ともなると......。
大阪府のIさん(40代女性・家事手伝い)がかつて暮らしていたマンションでは、傍若無人に振る舞う住人が何人もいて、全体の雰囲気を悪化させていた。結局、最終的には「強硬手段」で、マンション側は問題を解決することになる。
足音に大工仕事、どんちゃん騒ぎ...
10年ほど前、当時の彼と同棲していたマンションでの話を聞いてください。
彼が購入したこのマンション、街にも近くて便利は良かったんですけど、割とごみごみしたところにあるせいか、客筋があんま良くなくて、全体的になんかムードが悪かったんですね。
画像はイメージです(Kevin Gessnerさん撮影、Flickrより)
入居前からちょっとその辺は気になってたんです。でも、安かったので......。まあいいか、と入ってみたら、まず困ったのが騒音。部屋の中をドタドタ歩く音とかはしょうがないとしても、休みのたびにトンカントンカン大工仕事を始める人、真夜中までどんちゃん騒ぎをする人、もういろいろいるんです。
当然、理事会のたびに苦情が噴出。もっとも、当の迷惑かけてる人らは来てないので、理事会の人たちが「まあまあ......」となだめるばかりなんですけど......。
腐ったミカン、じゃないけれど...
理事会の方でも、名指しはせずに回覧板を回したり、張り紙で注意したりといろいろ動いてはくれました。でも、効かないものですね。全然状況は変わりません。それどころか悪化する一方で、エレベーターにこぼれた飲み物がそのままになっていたり、ガムがそこらに吐き捨てられていたり。あとは指定の駐輪場が高いと言って、敷地内に停めっぱなしにしたり。住人全体のマナーが、目に見えて落ちていきました。
そんな状態ですから、もうとにかくギスギスしてて、住人同士が大ゲンカ、なんてことも。問題のある人に理事長さんたちが直接説得しにも行きましたが、聞く耳持たず。私たちもなんだかイライラするようになり、別にそれだけが原因というわけでもないですけど、私は結局彼と別れて、そのマンションからは引っ越しちゃったんですね。
それから数年。たまたま元彼と会う機会があり、その後マンションがどうなったか聞いたんですけど......「今は、全然平和だよ」。なんでも、理事長さんたちが粘り強く説得して、問題をしょっちゅう起こしていた何人かに、まとめて出て行ってもらったんだそうです。すると、あんなに酷かったマンション全体の民度がぐっと改善。1年ほどで、すっかり平穏を取り戻したんだとか......。
昔のドラマで「腐ったミカン」なんて話がありましたけど、そういうこともあるんだなー、と、妙に感心してしまいました。