2016年4月の熊本地震により、ロードサービスの依頼が急増していることを一般社団法人日本自動車連盟(JAF)九州本部が発表した。


ロードサービス作業のイメージ

4月15日から18日までの依頼件数をまとめた速報値では、地震の影響による依頼が熊本701件、大分4件。多い順に故障内容をみると、バッテリー上がり177件、パンク136件、鍵の閉じ込み89件となっている。

これを受け、JAF九州は車での避難生活時に気を付けるポイントを挙げた。

まず、電装品は消費電力に注意すること。同時に複数の電装品を使ったり、電気消費量の多い電装品を使ったりするとバッテリーが上がりやすくなる。

次に、タイヤのチェックをこまめにすること。道路に落ちたがれきの破片などによるタイヤのパンクが発生している。走行の前後にはタイヤに「異物が刺さっていないか」「ヒビはないか」を目視でチェックする。

ほかにも、燃料メーターのチェックでガス欠を防止するなどがある。

さらに要注意は、命にかかわることもある「エコノミークラス症候群」で、膝の曲げ伸ばしや歩くなどの運動を適宜するよう呼びかけている。

JAFでは、ロードサービス救援依頼の対応を強化するため、九州各県から被災地区に職員を派遣するなどしている。