千葉県のローカルロックミュージシャン「ジャガーさん」が、このところ注目されている。同県出身のマツコ・デラックスさんが「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で紹介して以来、独特のキャラクターで話題なのだ。

そんなジャガー(JAGUAR)さんのライフワークと言えるのが、チバテレ(千葉テレビ)のミニ番組「ハロー・ジャガー」。30年にわたって、断続的ながら放送されてきたこの番組が、この春から復活すると発表され、ツイッターでは喜びと笑いの反応が出ている。

30年以上の歴史がある

ジャガーさんとは、宇宙のかなたにある「ジャガー星」から、宇宙船「ジャガー号」で地球にやってきたミュージシャン。地球では、仮の姿として「洋裁チェーン店などの経営」(チバテレのプレスリリースより)を行っている。真っ白な顔ながら、目元や口元、頬は黒く染められた、一度見たら忘れられない容姿が特徴的だ。

「ハロー・ジャガー」は1985年、週1回の5分番組としてスタートした。みずから番組枠を買い、歌唱はもちろん、撮影や編集も担当。インパクトある映像とともに、強めにエコーをかけてオリジナル曲を披露する姿に、千葉県民のみならず全国のサブカル好きからも支持を集めた。番組は94年にいったん終了したが、その後も2005年と10年に半年ずつ放送され、現在は「ニコニコ生放送」へ場所を移して続いている。

そんな知る人ぞ知る長寿番組が、地上波に復活する。ジャガーさんは2016年4月18日、チバテレ開局45周年の「応援団長」に就任。それとともに5月6日から、ふたたび「ハロー・ジャガー」が放送されると発表された。就任会見を終えたジャガーさんは、緊張から「レーツカ」(疲れ)だったとツイートしている。

あわせて4月18日からは、ジャガーさんをあしらった中吊り広告が、京成線やJR京葉線などに登場した。


チバテレ開局45周年の交通広告(プレスリリースより)

移動中にも御尊顔を拝める、ジャガーファンにはうってつけの広告だが、一般的にはインパクトがありすぎるようだ。「吹きかけた」「笑いすぎて苦しい」といったツイートが出ている。

「ハロー・ジャガー」の放送は、毎週金曜17時20分からの5分間。土曜6時20分からは再放送も行われる。夕方だけでなく、「土曜朝の顔」としても活躍するジャガーさんから、これからも目が離せない。