ソフトバンク、熊本地震で被災地のSoftBank携帯電話における通信速度制限を4月30日まで撤廃！基地局復旧に加え、気球による無線中継システムを災害に初導入

2016年4月18日 6時55分

ソフトバンクの熊本地震での災害支援措置をまとめ！

ソフトバンクは17日、熊本県を中心として4月14日より発生している最大震度7の一連の「熊本地震」を受けて被災したSoftBankの携帯電話を利用している人を対象に2016年4月30日（土）まで月間で所定のデータ量を超えた場合でも追加データ量を購入せずに通常速度でデータ通信を利用できるようにしたとお知らせしています。

なお、現在、通信速度が低速化している場合についても準備ができ次第、速度制限を解除するとしています。対象はプリペイド式携帯電話を除くすべての機種および料金プランで、災害救助法が適用された地域に契約者住所または請求書送付先住所が所在する場合。

また、同社では地震に伴う停電および伝送路支障による基地局などのネットワーク設備への影響で熊本・大分の一部地域で携帯電話サービスが利用しづらい状況となってることを鑑み、被災地において初めて「係留気球無線中継システム」による臨時基地局を設置するなどの対策を行っています。

ソフトバンクが熊本地震に伴って以下のような携帯電話サービスの復旧活動やさまざまな支援を行なっています。中でも気球を使った係留気球無線中継システムはこれまでにコミックマーケットなどのイベントに導入してきましたが、初めて災害時に投入されました。

これにより、気球の周辺5～10Kmの範囲で同時に200回線のSoftBankおよびY!mobileの携帯電話で通話や通信が可能となります。産経新聞によると、福岡県八女市の国道442号線沿いの高巣公園付近から打ち上げたとのこと。

同社では災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的に気球を利用した臨時の無線中継システムを実証実験し、人が密集して混雑することで輻輳（ふくそう）が起きる可能性があるイベントなどで導入してきました。

なお、首相官邸が公開した被害情報によると、4月17日15時00分時点で携帯電話・PHSの停波状況は、NTTドコモが60局（熊本県57局・大分県3局）、auが50局（熊本県47局・大分県3局）、ソフトバンクの携帯電話が184局（熊本県169局・大分県15局）、PHSが54局となっており、4月16日16時00分時点よりも徐々に復旧してきてはいます。

ネットワーク復旧活動
今回被災地において初めて係留気球無線中継システムによる臨時基地局を設置したり、移動基地局車や可搬型基地局を配備するなど鋭意復旧作業に努めていますが、地震に伴う停電および伝送路支障による影響などにより、未だ熊本・大分の一部地域で携帯電話サービスが利用しづらい状況となっています。ご利用のお客さまには、ご迷惑をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます。
「災害用伝言板／災害用音声お届けサービス」提供開始
4月14日より、安否確認の手段として「災害用伝言板」と「災害用音声お届けサービス」を提供しています。詳細はこちらをご覧ください。
「平成28年熊本地震被害支援金プロジェクト」開始
4月15日より「かざして募金」や電話による寄付など、多様な方法で支援金を受け付けています。詳細はこちらをご覧ください。
熊本県で発生した地震に伴うソフトバンクWi-Fiスポットの無料開放について
九州地方で「ソフトバンクWi-Fiスポット」を無料開放しています。また、一部の避難所で臨時の無料Wi-Fiスポットを新たに設置し提供しています（4月17日時点：5カ所）。詳細はこちらをご覧ください。
平成28年熊本地震の影響に伴う支援措置について
・ご利用料金の支払い期限延長
・SoftBankのインターネット接続サービス、固定電話サービスの月額基本料金などの減免
・電話機、接続機器などの破損、紛失に関する交換費用の減免および無償交換
・市区町村の災害対策本部など公的機関やNPO法人などの団体からの要請に応じた電話機や充電器などの無償貸出（既に陸上自衛隊西部方面隊へ携帯電話貸出中）
・避難所で充電サービス提供（4月17日時点：14カ所）
詳細はこちらをご覧ください。