4月15日にトイザらス、ベビーザらス限定で先行発売されるピジョンの新ベビーカー「PATTAN(パタン)」。ベビーカーと言えば、これまで“ファーストベビーカー”とされる「A型ベビーカー」と、“セカンドベビーカー”とされる「B型ベビーカー」の2つを使いわけるのが主流でした。そんななか、今回紹介するPATTANは、その中間的な位置づけで業界でもまだラインナップが少ない“セミセカンドベビーカー”と呼ばれる新しいカテゴリーのもの。この注目の新商品を、ひと足お先にチェックしてきました!

ピジョンの新製品PATTAN。ラインアップは写真の「グリーンドット」のほか、「アクティブレッド」と「フラワーベール」の全3色。片手でパタンとたためて、サッと肩にかけられるんです!

「A型+B型=セミセカンドベビーカー」とは?

ベビーカーにおけるA・B型は、日本のSG安全基準で区分されています。それぞれ使用可能な月齢が定められ、A型が生後1か月または4か月から、B型が生後7か月からとされ、ともに最長48か月(4歳)までが適用月齢の目安です。仕様上の違いは、A型がリクライニング機構などで寝かせた状態で使用できること、B型が座らせた姿勢で使用するのが前提で、コンパクトに折りたたみができて軽量であるというのが、それぞれ主流となっています。そこで日本では、1歳前後までを首が据わらない低月齢から使えるA型、ひとり歩きできるようになって以降は軽くて使いやすいB型に移行するというパターンが一般的になっています。

しかし昨今、出産後も早期に社会復帰する女性が増えたことなど、1歳未満の赤ちゃんを連れて公共の交通機関を利用するママも増え、低月齢用でも高い機動性能を持つベビーカーへのニーズが高まっていることから、“セカンドベビーカー”が登場し、いま注目を集めているというわけです。

PATTANは、そうしたママたちの要望を叶える商品。165°までリクライニングする機構を持ちながら、重量は4.7kg。同社のA型ベビーカーの主力シリーズ「Runfee(ランフィ)」が5.4kg、プレミアムモデルの「Premige(プレミージュ)」が7kgと、比較してみるとその軽量さがわかります。

リクライニング角度は115〜165°。まだ寝たままの生後1か月の赤ちゃんから、動き回る3歳児まで、長く使えます

折りたたみ時にモタモタしない! 片手であっという間に開閉できる新機構とは?

しかし、PATTANの一番の魅力は階段の昇り降りや電車の乗り降りといったシーンでの機動力のよさ。バリアフリーが進みつつある昨今でも街中には階段が多く、混雑する公共交通機関ではベビーカーを折りたたまなければならないシーンが多々あります。現在小学4年生の母でありベビーカーを卒業して何年も経つ筆者ですが、人ごみの中、ベビーカーの折り畳み作業にもたついて迷惑をかけ周囲の冷たい視線に辛い思いをしたことは、今でも思い起こされます。ましてやひとり立ちのできない赤ちゃんを片手で抱えた状態では、いかに無理難題か。経験上よくわかります。

ところがPATTANなら、なんと片手で、しかも3アクションで簡単に開閉ができてしまうというのです。ハンドルにあるボタンと足元のレバーでロックを解除し、ハンドルを前に倒し切り、次にそのまま後方へ倒すとフレームの真ん中部分がパタンと折れ、高さ約79cm、奥行き約40cmのサイズまでコンパクトにたためてしまうのです。これだけの動作でベビーカーがこんなにコンパクトに折り畳めてしまうギミックが、何度試してみても不思議で仕方がなかった筆者(笑)。あまりにスマートなベビーカーの開閉の所作に感動。10年前にこんな製品があったら電車の中や階段で苦労しなくて済んだのになぁと、現役ベビーママ世代が羨ましい限り(涙)! そのくわしい方法は、下記の動画でチェックを!

まずはハンドル部分のボタンでロックを解除

まずはハンドル部分のボタンでロックを解除

次に足元のレバーを足で押さえてロックを解除します

次に足元のレバーを足で押さえてロックを解除します

折りたたみ時のサイズ(フロントガード装着時)は、482(幅)×400(奥行)×790(高さ)mm。一般的なB型ベビーカーに比べると多少奥行きがありますが、その分高さが低く安定し自立もするので、電車内でも安定しやすく赤ちゃんを片手で抱っこした状態でも扱いやすい!

フロントガードが変身! ラクに持ち運べる目からウロコの2WAYのキャリングスタイル

PATTANは持ち運びの際のスタイルにもひと工夫。赤ちゃんの落下を防ぐフロントガードの部分が、持ち運び時にも活躍。丈夫ですが柔軟性のある素材で、キャリーハンドルやショルダーベルトの役割も果たしてくれるのです。ショルダー使用時にタイヤやフレームが身体に当たらないようにするなど、細かい部分にまで配慮が行き届いている点にも感心しました。

後ろにして引きながらキャリーカートのように移動すれば、重量をあまり感じずにラクに持ち運べます

後ろにして引きながらキャリーカートのように移動すれば、重量をあまり感じずにラクに持ち運べます

ショルダーバッグのようにも持ち運べば、階段の昇り降りも楽にクリアできそう!

ショルダーバッグのようにも持ち運べば、階段の昇り降りも楽にクリアできそう!

肩に掛けた状態でもタイヤが外側を向く構造のため、洋服が汚れる心配なし。フロントガード部分がクッションとなり、本体の硬いフレームから身体をガードしてくれるという細やかな気配りっぷり! 感動!

機動性を優先しながらも高スペックな基本性能と機能

PATTANは街歩きでの使い勝手を優先した新型ベビーカーではあるものの、最新のベビーカーに不可欠な基本性能や機能もしっかりと網羅し、赤ちゃんと安全で快適に移動するためのケアが行き届いています。例えば地面からのシートの高さは53cmで、これ、赤ちゃんを乗せたり降ろしたりするのに最適なポジション。アスファルトの照り返しによる熱や、地面から舞い上がる砂ぼこりからも赤ちゃんを遠ざけてくれる高さなのです。前輪径12.5cm、後輪径14cmの車輪は、狭い道でも小回りの利くサイズ。さらに、前輪のタイヤを2輪で構成することで、段差も安定して乗り越えることができるようになっています。車輪軸にはサスペンションも備えているため、地面との接触による衝撃も緩和してくれ、赤ちゃんの乗り心地を快適にしてくれます。

シートの高さは地面から53cm。ママが軽く屈んだだけでも乗せ降ろしできる位置なのです。地面から少しでも離れているほうが赤ちゃんも快適

前後で車輪数とタイヤ径の異なる車輪を採用し、段差のある道や狭い道の走行もスムーズ!

前後で車輪数とタイヤ径の異なる車輪を採用し、段差のある道や狭い道の走行もスムーズ!

シート部分はリバーシブルの生地を採用。片面が通気性のいいメッシュ素材で、もう片側はニット素材となっていて季節に応じて快適な素材に切り替えられるので、一年をとおして快適に過ごせそう。帆の部分はUVカット率99%以上の素材で赤ちゃんを紫外線から守り、また、花粉を簡単に払い落とせるようになっています。前後から出し入れが可能なシート下のカゴは、容量20Lとたっぷりのサイズ。大きなマザーバッグやかさばる抱っこ紐もスマートに収納できそうですね。

メッシュ&ニット生地のリバーシブル素材のシート。季節によって面を使い分けられるので、赤ちゃんはいつでも快適!

シートは洗濯機で丸洗いが可能。取り外しもベルトを穴から出し入れするだけとめんどうがないので、こまめにお洗濯しやすい

UVカット機能にくわえ花粉をリリースしやすい素材の大きな帆で、赤ちゃんをしっかりガード。メッシュ状の窓もあるので、走行中に赤ちゃんの様子も確認できて安心

前からも後ろからも出し入れ可能な大容量のカゴ。容量は20L。何かと荷物が多い赤ちゃんとの外出には必須の装備ですよね!


>> 片手でパタンとたためる超画期的ベビーカー「ピジョン PATTAN」を体験してきました! の元記事はこちら