昨今の擬人化ブームの盛り上がりはとどまるところを知らない。艦これに始まり、城、刀、地名、駅、重機、はては菌など、バリエーションは豊かだ。そんな中、新たな擬人化作品(?)として注目されているのが、高速道路を運営するNEXCO中日本とドワンゴが共同で立ち上げ、KADOKAWAがプロデュースする「幻想交流」だ。どのような内容なのだろうか?

豪華クリエイター陣が参加

「幻想交流」は、新東名高速道路の新区間開通に伴って開始されたプロジェクトだ。

公式サイト上では、「刀剣乱舞」の脚本などを手掛けるゲームクリエイターの芝村裕吏氏によるWeb小説が2016年2月13日から連載されている。実在する企業名が登場するリアリティと、別世界の幻想的な描写が特徴的なストーリーが展開されている。

2016年4月8日には、小説の登場キャラクターのイラストも公開された。デザインには岸田メル氏、いとうのいじ氏など、人気のクリエイターが多数参加している。キャラクターの説明文には、まだ本編では明かされていない詳細も含まれていて、今後のストーリーにどう絡んでくるのかが気になる。



キャラクターには、「ハママツさん」、「スルガさん」など、サービスエリアの名前が付けられている。そのため、SAの「擬人化」企画と紹介されることも多いが、これは擬人化ということではなく、あくまでモチーフとしてのネーミングとのこと。

「従来の擬人化プロジェクトとは異なるストーリー・世界観・設定を重視した作品展開をしています」(発表文より)

まだ始まったばかりのプロジェクトで、姿が公開されていないキャラクターも多く、今後の広がりが楽しみだ。ドワンゴによると、「Web小説だけでなく、様々な作品として展開していく予定」だという。