画像はイメージです(ju2styleさん撮影、Flickrより)

「電柱の上に、チンパンジーがいた!」――そんなツイートが、仙台市民のTLを駆け巡った。2016年4月14日13時半ごろ、市内の八木山動物公園から、チンパンジーの「チャチャ」(オス、20歳以上)が逃げ出したのだ。

チャチャは近所の住宅街の電柱のてっぺんに「籠城」。2時間後に、麻酔銃で撃たれてようやく捕獲された。現場は仙台駅にも近く、またすぐ側には東京工業大学などもあることから、多くの市民がその捕物劇を見守った。

電線をひょいひょいと渡る軽業

ツイッターには、その姿を捉えた写真や動画が多数投稿されている。

実に器用に、電線を伝って逃げていく。さすがは樹上生活を送るチンパンジーである。

万が一にも被害が出ることを考慮して、あたりは厳戒態勢だ。もっとも、チンパンジーの脱走というめったに見られない事態に、続々と野次馬が集まってくる。

追い詰められたチンパンジー。そのチャンスを人間は見逃さない。

もはや、のがれることはできんぞ。麻酔銃を撃たれ、意識が遠くなったところを、とうとう御用となった。

チャチャにとっては、まさに一世一代だったこの逃走劇。今ごろは、飼育員にこってり油を搾られているころだろうか。