[ドデスカ!-名古屋テレビ]2016年3月28日放送で愛知県内の税収増税の自治体を紹介していました。

県内No.1碧南市の魅力は 

自分の選んだ自治体へ寄付すると、税金の一部を還付・控除されるだけなく、自治体によっては特産品を寄付のお礼としてもらうこともできる「ふるさと納税」。

去年4月の税制改正で手続きも簡単になったことなどから、利用者が増大しているとのこと。

愛知県内で多くの寄付金を集める碧南市は、2014年度から寄付金の返礼品を導入しています。

碧南市経営企画課の本多真制作推進係長によれば、2015年度の寄付は約6億2000万円とのことで、「独自の調べでは県内で一番多いと思います」とおっしゃっていました。

人気の秘密は?

6億以上集められた理由を、本多係長は「品数のバラエティの多さでは」と答えます。

うなぎなどの水産加工品やみりんなどの醸造製品、「へきなん美人」のブランドで知られる人参など、今年度からは84品目になるそうです。

また遊園地の貸切プランなど企画物も充実、去年の秋に好評だったのは「歴史と味覚に触れる旅」というもので、市内の古い町並みを散策したり、昼食には創業大正9年の名店「日本料理小判天」の限定メニューを楽しめるツアーとのこと。

碧南市は、2年に1度の美術展「碧南ビエンナーレ」でも有名(Norio Nomuraさん撮影、Flickrより)

碧南に実際に来てもらうことで、大きなPR効果があるとのことでした。

地元メーカーのブランド力が貢献

知多半島北部の東浦町は、自然を生かした農畜産業や自動車関連工業が主要産業で、税収を増やしている自治体のひとつ。

東浦町財政課の石井康貴さんによれば、2015年の4月から地元で生産している知多牛やミニトマトなどの返礼品を始めたとのこと。

チョコリングで有名な「アンティーク」の人気商品が人気だったそうですが、地元「カリモク家具」の協力を得て7月から寄付金が急増したのだとか。

東浦町にある本社ショールームで、お礼の品を拝見させていただくと、50万以上80万未満で学習机のセット、80万以上100万未満で本革のソファなど、10年以上売れ続けている人気商品ばかり。

2015年度2月時点で2億2882万5000円の寄付があったそうで、地元ブランドが大きく貢献しました。

気になる近隣自治体

隣接する自治体の税収アップに、4月から返礼品を用意するのが知多市です。

「2015年度の税収は、259万2000円でした」と、総務課の久野裕和副課長。実はその寄付の大半が、中日ドラゴンズの浅野拓也選手によるものだったそうです。

今年度から用意されるという返礼品は、5000円以上1万円未満で、知多市公認キャラクター「梅子」のグッズ、1万円以上2万円未満で知多牛や原木シイタケなど。

さらに3万円以上では、地元新舞子でマリンスポーツ体験などができるとのこと。

知多市の方が他の自治体への寄付で、約500万円ほどの税控除があったことを懸念、さらに全国の方にも知多市を知って欲しいとのことでPRできればとのことでした。

今や自治体の魅力発信ツールともなっている、ふるさと納税と言えそうです。(ライター:神谷祐美)