左がバーガーキングの「BIG KING 5.0」、右がマクドナルドの「メガ ビッグマック」

ここ数年、海外の人気店が日本で続々オープンするなど、バーガーブームはますます加速中だが、二大チェーン店「マクドナルド」と「バーガーキング」が時を同じくして、勝負バーガーを発売した。

マクドナルドが、2016年4月6日に期間限定で販売開始したものが、「グランド ビッグマック」(520円)と「メガ ビッグマック」(740円)。"ビッグマックを超えた"とのキャッチフレーズで、ボリュームたっぷりバーガーの代名詞である同社の「ビッグマック」を凌駕するボリュームのメニューになる。

一方のバーガーキングは、人気シリーズの直径約13センチのワッパーサイズの誇りにかけて、以前大反響を呼んだ「BIG KING 5.0」(790円)を2016年4月5日に期間限定で復活させた。「こっちの"BIG"は、大きい、だけじゃない」というフレーズに自信を漲らせている点も興味深い。

どっちもかなりの自信作のようなので、ここは一つ実際に食べ比べてみなくては!ということで、チャレンジしてみた。

直火焼きパテの旨味がジワジワくる!



まずは、バーガーキングの「BIG KING 5.0」。価格は「メガ」よりも50円高い。ただ、キャンペーンということもあり、コカ・コーラ(もしくはコカ・コーラゼロ)Mとのセットでも同価格というのはうれしい。

パッケージは、いつもとそんな変わりなし。普段着仕様で澄ました感じが、逆に中身への自信を感じさせて肉肉しい、いや憎々しい。



御開帳。バーガーキングというと、ワッパーシリーズで慣れているせいか、特段「おぉぉぉ」と感じるほどの大きさは初見では感じない。試しに測った高さは約6.5センチ、総重量は340グラム、パテのみの重さは若干チーズ込みで156グラムという結果に。パテで156グラムというと、びっくりドンキーのデフォルトハンバーグが150グラムと考えると、だいたい同じくらいか。







構成を調べようと解体してみると、バンズが上中下の3枚に、パテが2枚、ピクルス1枚、あとはレタスにオニオン、チーズという内容。特にこの5.0のために何か特別なことがあるわけでなく、本当にボリュームで勝負しているのが伝わる。

やっと実食。看板である、炭火焼パテの香ばしい味わいがたっぷり感じられる。噛むごとにビーフの風味が口の中に広がるのがわかり、"グルメバーガー"と呼ばれるものにより近い感じがした。チーズやソースなど味付けは、通常のワッパーとそんな変わりはなく、全体に塩気は薄く、素材本来の味で勝負してます感の強い品。

バンズからパテ、チーズ、ソースまで含めて全体的なバランスよくまとまっている印象。いつもよりボリュームはあるが、ふつうに食べておいしくお腹いっぱいになれるバーガーであった。

「メガ」と比べるよりも、バーガーキング版「ビッグマック」という感じであった。期間限定復活などと言わず、レギュラーメニューに昇格してほしいものだ。

4枚パテの波状攻撃!



一方のマクドナルド。今回は、"ビッグマックの1.3倍超え"という「グランド ビッグマック」ではなく、"ビッグマックの2.8倍超え"という数量限定展開の「メガ ビッグマック」にチャレンジ。ちなみに、「メガ〜」は、ポテトとドリンクのMセット(1000円)、グランドコーク(Mサイズの2倍)とグランドポテト(Mサイズの1.7倍)がセットになったグランドセット(1100円)の展開もある。

パッケージはゴールドも神々しいパッケージ。ビッグマックと並べてみると、その大きさが伝わるだろうか。スペシャル感が半端ない。



箱を開けるとやはり、一目でそのボリューム感に目を奪われる。高さ約8.2センチ、総重量405グラム、パテのみ重量206グラムは、そりゃ食べごたえあるだろうと納得のもの。







構成は、バンズ3枚に、パテが4枚! ほかはピクルス2枚、レタス、オニオン、チーズ。ハンバーガーの基本要素としてまったくベーシックなものだ。特筆すべきは、やはり4枚のパテ。一枚一枚は「5.0」より薄い印象であったが、さすがに4枚もあると圧巻だ。

それでは実際に食べてみよう。持ってみるとずっしり重い。さらに、さすがに8.2センチも高さがあると、上バンズから下バンズまで一気にかぶりつくのはなかなか困難。一口目からビッグマックでお馴染みの安定した味である。長年愛され続けるロングセラーに冒険は不要といったところか。

食べ進めていくと、4枚のパテの猛攻撃が! 「5.0」とのパテ重量差は50グラムなのだが、こんなに食べ応えに差を感じるものか、食べても食べてもまだパテがあり、肉好きにはたまらないところ。

途中で、重さのせいか、食べ方のせいか、具が寄ってしまって全体が崩れかけてしまうのでご注意あれ。ということは、ナイフやフォークで食べるグルメバーガーに近い規格とも言えるかもしれない。

この対決、単なる大きさ勝負にあらず!

「メガ」と「5.0」、両方を食べ比べてみた結果、とにかくとことん肉のボリュームを追求した「メガ」と、全体のバランスも考慮しながらワッパーとしてできる最大さを実現した「5.0」という感想を持った。

単なる大きさ勝負、インパクト勝負ではなく、それぞれの看板商品のMAX形を持ってきたという感じで、各々の売りを十分に活かしたものになっていたように思う。

もし、この食べ比べを自分でもやってみようという人がいたら、絶対に空腹時にやるべし!とのアドバイスだけ、最後に残しておく......。