M&Aで不得意を得意にするには/和田 健
M&Aと聞くと大企業だけの戦略だと思う方や企業乗っ取りみたいに思われてる方が多いようですが、実は身近に行われたりしております。
特に最近は中小企業の事業継承をどうするかといった問題に、M&Aによる事業売却も一つの選択肢として検討される中小企業経営者が増えてきました。
実際にM&Aの約72%が中小企業であり、多くの中小企業が課題解決、戦略的、事業継承といった解決の手段として、「友好的M&A」が増えています。
時間コストの削減
あなたが経営者であれば、一番のコストは時間であることはわかると思います。
この目に見えないコストこそが最大の課題であり、いかに事業をスピーディに行われるかで、コスト面でも利益の面でも大きく変わってきます。
では、この目に見えないコストを削減する為にM&Aを活用する戦略もあります。
例えば、あなたの会社の弱い部分はマーケティングだとしたら、どのように強化していけば良いか考えると思います。そこで、思いつくのは、マーケティングに長けた人材を確保する。悪くはないですが簡単には人材は見つからないですね・・・
人材育成する為にコンサルタントを招いて教育していく又は教材で研修する。この方法は是非やるべきですが、実践レベルに落とし込むのに時間がかかりますね・・・・
こう考えてみてはどうでしょう?
マーケティングを活用してる人材はどこにいるのか?マーケティングで売上をたててる企業はどこなのか?
この会社が自社の事業として活動してくれたらどうでしょう。
利益の最大化
あなたの事業価値を高める為に、不得意な部門であったマーケティング部を強化させるために、M&Aを活用して事業部として取り組むことが可能になります。
どうゆうことかと言うと、例えばマーケティングの部門で広告などのキャンペーンが不得意であれば、広告代理店をM&Aで自社の事業部に取り入れると・・・
既存事業のマーケティング活動がスピーディに戦略的に行えます。すると確実に効果が上がります。
新規事業として広告事業にとしても利益が上がり、Wで効果が上がることで、収益を出し続けられる仕組み(ビジネスモデル)ができ、M&Aをする前に比べれば確実に企業価値が高くなります。
M&Aすることで、人材確保に頭を悩ます必要もありません。人材教育に時間をかける必要もありません。
つまり時間を買うことに繋がり、スピーディに収益モデルを作ることになります。
これこそが収益の最大化につながります。
まとめ
このように、不得意部門をM&Aで補う事で、アンバランスだったビジネスがバランスの取れた収益モデルが構築できることで、強固になります。
参入障壁の高い「許認可事業」なども、M&Aを活用することで容易に参入する事ができます。
最後に
M&Aはタイミングが重要になる為、情報収集とパートナーが必要になります。
その為、適正な企業価値算定ができるパートナーと組むことで、事業拡大や資金調達が行いやすくなります。
まずは、M&A成功の準備として情報収集をしてみることをオススメします。