中古スマホの地雷を見分ける方法 安くても初心者が買ってはいけないモデルがある

写真拡大

格安SIMの登場と人気で、注目が集まっているのが中古スマホだ。
中古スマホは、最近では、中古ショップだけでなく、量販店の店頭やネットショップ、オークションなどにも出品、販売されている。

その中古スマホだが、どれでも同じ品質というわけにはいかない。
実は、中古スマホには、誰でも使える初心者向けのものから、使うのが難しい、いわゆる地雷とよばれるスマホまであるのだ。

スマホに詳しい人であれば、どのレベル、どのスマホであれば購入してもいいか、購入前に判断することができる。
しかし、初心者や、慣れていない人は、どの中古スマホが地雷かは、わかりにくい。

そこで今回、地雷の中古スマホを買ってしまわないよう、チェックするべきポイントを紹介しよう。

●スペックから読み解く地雷の見分け方
中古スマホを購入する際、
・外見が綺麗かどうか
・充電端子が壊れていないかどうか
こういった外観の判断は、おちついてじっくり見れば、初心者の人でもわかる。
こうした外観のチェックも大事だが、もっと大事なのがスペックだ。

このスペックとなると、なかなか、慣れてない人は判断が難しいだろう。
だが、このスペックこそが、地雷の中古スマホを見分けるポイントなのだ。


・OS

 最初に見ておきたい項目は「OSのバージョン」だ。
特に、Androidスマホの場合、OSのバージョンが極めて重要となる。

最低限でも、Android 4.2以降のモデルを選ぶべきだ。
間違っても、Android 2.1や2.3など、2.x台のモデルを購入しないように注意すべきだ。

このOS 2.x台は、今では
・動かないアプリが多い
・セキュリティも不十分
つまり、最新アプリも使えない可能性があり、ネットするだけでも危険が伴う、初心者にとっては、手に余る地雷スマホになるのだ。

ちなみに、iPhoneの場合は、
・ゲームをするのであれば「iPhone 5s」以降
・動画を観る、音楽を聞くのであれば、「iPhone 4S」以降
が判断基準となる。
また、購入後は、必ず「iOS 9」へのバージョンアップをすることも忘れてはならない。

・CPU

 Androidスマホの場合、CPUはできればクアッド(4コア)コアは欲しい。
最近のゲームや、アプリをストレスなく使うには、デュアル(2コア)、シングルコアでは動作が緩慢になってしまうからだ。

中古スマホは、現在のスマホより古いから、動作も遅いというのは正しい認識だが、操作が満足にできないほど遅すぎては、実用にならない。
CPU性能が追いついていない中古スマホは、初心者にとってはやはり地雷スマホなのだ。

・メモリー(RAM)

 パソコンでも快適な動作に必要なのが、メモリー(RAM)だ。
最近のOSやアプリを動かすには、最低でも1GBは欲しいところだ。
数年前のスマホでも、RAMが1GB搭載したモデルも多く存在するため、あまり気にしすぎる必要は無いかもしれない。
しかし、まれにメモリー(RAM)が512MB(約0.5GB)のモデルがあるので、注意しよう。
メモリー(RAM)が1GBより少ない中古スマホは、動作が極端の遅くなる場合があるので、初心者には、地雷となりやすい。手を出さない方が無難だ。

・本体保存領域(ROM)

 スマホにアプリや写真、動画を保存する本体保存領域(ROM)も重要な項目となる。
4GBは欲しい。それでも実際にユーザーが使える容量は2GB程度だと覚えておこう。
メモリーカードへ移動できない大容量アプリもあるため、この項目は多ければ多いほど良い。

なお、音楽聴き放題サービスで楽曲をダウンロードして使う場合は、最低でも16GBはあったほうがいいだろう。

・キャリア

 これは、中古スマホがドコモ版なのか、ソフトバンク版なのかというもの。
もしも格安SIMで利用したいのであれば、ドコモ版を購入するのがもっともよいだろう。
また、au版でも一部の格安SIMは利用できる。

注意したいのはソフトバンク版だ。
現時点では、格安SIMは原則利用できない。
もともとソフトバンクのスマホを持っている人や、Wi-Fiで運用したい人以外は手を出さないほうがいいだろう。

中古スマホを購入する場合、上記ポイントを把握しておくことで、勝った後に後悔する「地雷」中古スマホを踏む確率がぐんと減るぞ。

●必須ではないが気にしておくと良いポイント
ちなみに、決して必要ではないが、気に留めておくと良いポイントがある。

・バッテリーの取り外しができるかどうか

 中古スマホでありがちなのが、バッテリーの劣化だ。
バッテリーの取り外しができるモデルであれば、それほど費用をかけずに新しいバッテリーに交換が可能となるからだ。

・キャップレス防水かどうか

 防水モデルで注意したいのが、キャップレス防水かどうかだ。
もしも、キャップレスではない場合、防水フタが破損していると、それはもはや防水スマホではないからだ。


これらの情報を把握、理解して、満足できる中古スマホを購入してほしい。


布施 繁樹