注目を集める呉昇桓の動向、ヤンキースは実現性の高い“噂”の一つ?

 ストーブリーグが幕を開け、徐々に選手の移籍が活発になってきたMLB。大型移籍やFAの結果が出るのはもう少し先だが、米国内では各選手にまつわる移籍の報道が後を絶たない。

 そんな中、米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」は「今オフに実現の可能性が高い5つの意外な噂」と題したレポートを掲載した。

 ワールドシリーズ制覇を成し遂げたロイヤルズが、生え抜きのゴードンよりも途中加入でチームに貢献したゾブリストの残留交渉を優先させる可能性や、処遇が注目されるマーリンズのオズナとインディアンスの24歳右腕バウアー(今季11勝12敗、防御率4.55)のトレード実現の可能性について伝えている。

 そして「噂」の一つとして焦点を当てているのが、阪神からMLB移籍を目指している呉昇桓投手の動向だ。

 阪神で2年連続セーブ王に輝いた守護神の移籍先候補として挙げられているのはヤンキース。今シーズンはベタンセスとミラーによる強力な2枚看板がブルペンを支えたが、記事では投手陣をさらにテコ入れする必要があると分析している。

左投手偏重のヤンキース救援陣の補強としても最適?

 左投手に偏重気味のヤンキース救援陣において、右腕ベタンセスにかかる負担が過去2年で増えている点を指摘。この期間で投じた174イニングという数字は、1試合も先発をしていない投手の中で最多の数字となっており、その点でも韓国出身の速球派右腕を迎えることは、来季の救援陣の厚みを増すことに繋がり、理にかなった補強であるとリポートしている。

 また、過去にはヤンキースが呉昇桓に興味を示していると報じたメディア(米紙ニューヨーク・ポスト)があったことなどにも触れ、韓国と日本で11年間のキャリアを積み上げてきた右腕の有力な移籍先候補としている。

 韓国出身のプレイヤーが例年以上にMLB挑戦を表明している今オフ。日韓両国でインパクトを残し、今オフの移籍市場でも評判を集める豪腕クローザーの新天地に注目が集まっている。