INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、10月23日は「津軽弁の日」です。

津軽弁の日やっぺし会 が独自に制定しました。方言詩人高木恭造さんを偲び、命日の10月23日を選んだそうです。

津軽弁には詳しくありませんが、昔、言語学の授業で「東北などの寒い地域はあまり口を開けなくていいように短い音に縮めた言葉が多い」と習った記憶があります。津軽弁でも、「食べなさい」が「け」になるようです。もっとも津軽弁の「け」にはさまざまな意味があるそうで、Wikipediaにも「け、ねぇ」→「毛が無い」「けーねぇ」→「あげない」「けぃねぇ」→「消えない」「けぇねぇ」→「食えない」「けーね」→「簡単だよ」などの例があげられています。

津軽弁に限らず方言というものは、なんだかとてもあたたかくて好きです。いまや再生回数が150万回を超えている宮崎県小林市の移住促進PR「ンダモシタン」には、心の底から感心しました。未見の方は、一度ごらんください。方言の豊かさに感動します。

東京に集まってきているたくさんの地方の人も、もっと自分たちの方言で話せばいいのにと、よく思います。好き勝手に自分の言葉でしゃべって、それでも、なんとなく通じたり、ちょっとした誤解があったりして、なんだか楽しそうだと思いませんか。

幕末から明治維新を描いた時代劇などでは、薩摩弁や長州弁、土佐弁など、それぞれのお国言葉で話し合いをしていて、ちゃんと意思疎通できているので、やってみたら案外、何の問題もないのかもしれません。

コミュニケーションというものは、言葉そのもの以外に、抑揚や表情、視線、身振り手振りなど複合的な要素で成り立っています。例えば、方言詩人の書いた詩を文字だけで理解することはかなり難易度が高いですが、津軽地方にいって直接地元の人と話をする分には、なんの予備知識もなくても半分くらいなら理解できそうな気がします。