田辺誠一画伯による「ミドル脂臭怪人」に導かれ、自身の体臭をチェックしてきた

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「ただし、イケメンに限る」なる文言を頻繁に目撃する、この昨今。イケメンじゃない男子からすると、いたたまれない気持ちになりますよ。もう、何でもありです。「無愛想なところがいい。ただし、イケメンに限る」とか「機械オンチなところがいい。ただし、イケメンに限る」とか……。

話は変わって、俳優の田辺誠一氏。世を騒然とさせる彼の絵心には、仰天しています。いわゆる、“ヘタウマ”というやつでしょうか? あのセンスには、グッと来るなぁ。ただし、イケメンに限る。田辺誠一だからいい。そんな彼が、新たなキャラクターを誕生させています。その名は「ミドル脂臭(ししゅう)怪人」!

というわけで、田辺画伯が描いたイラストを見てください。

なんか、プ〜ンとさせてるんですけど……。そうです。この怪人、クサいんです。ここで是非ともご紹介したい、「ミドル脂臭」なるワード。これ、40代男性が発散させる独特のニオイを指すらしい。女性が気づきやすい、アブラっぽくて不快な汗のスメルだそうです。

ちなみに記者の年齢は、今年で37歳。こりゃ、他人事じゃないな……。というわけで、今回は「ミドル脂臭」について勉強してみました。そして、あわよくば「ミドル脂臭」を食い止めたい!

さて、まずはニオイの種類について。皆さんが気にしがちなのは、やはり「汗臭」だと思うんです。「加齢臭」ってのも、耳馴染みが深いはず。そして、今回の「ミドル脂臭」。なんとデオドラント製品でおなじみ「マンダム」がそれぞれの体臭をサンプルにし、小瓶に封じ込めてくれているらしく。私、この機会にまとめて嗅ぎ倒してきました!

ではフタを空け、嗅ぎます。……クッ、強烈! しかし、これでそれぞれのニオイの違いが明確にわかりました。「汗臭」からは、最も生命力を感じます。押しの強さも、上位。皆さん、イメージしやすいニオイですよね。一方の「加齢臭」は、実は臭いを嗅いでもそこまで臭くない。そして、とにかく生命力が弱い。

独特のニオイだけど、意外に長時間嗅いでいられる。一般的な風評と現実の間に、差を感じました。そして、問題の「ミドル脂臭」。これ、ヤバいです。個人的に、一番不快! 押しが強いわ、若さが無いわ、ずっと嗅いでると吐きそうになってくるわ。いいとこ、一つも無いじゃない!



この辺、マンダムがしっかり統計を取ってくれてました。「ミドル脂臭」を嗅いだ男女に質問すると、約8割が「不快」なニオイであると回答しているそうです。中でもこの「ミドル脂臭」は男性よりも女性の方がより不快に感じるそうで、男にとっては死活問題。まるで好かれてないニオイなんですね……。

「加齢臭」と「ミドル脂臭」の違い


先ほどもチラッと触れましたが、「ミドル脂臭」は30〜40代に突入した男性から発散されがちなニオイです。一方、皆さんおなじみ「加齢臭」は50代を超えた男性から発散されがち。時期も違うし、ニオイの質だって全く異なる。ここからは両者を比較し、その辺を明確に示していきたいと思います。

まず、時期について。“第一段階”“第二段階”と捉えると、違いが見えてきます。男性が自身の体臭変化を感じ始めた場合、その“第一段階”(30〜40代)は「加齢臭」じゃなく「ミドル脂臭」が大きな原因です。この時はまだ、ニオイにも生命力がある。しかし50代ごろを境に、ニオイの質が変わってきます。ここが、いわゆる「加齢臭」のシーズン(50代以上)ですね。いわば、体臭変化の“第二段階”です。

続いて、ニオイの質について。ミドル脂臭は、俗に「廃油のような使い古した油のニオイ」と表現されているそう。……なに、それ。絶対、イヤなんですど。女性が特に嫌うニオイとも言われており、われわれ直撃エイジは敏感でありたいですな。

一方、加齢臭は「枯れ草のニオイ」と形容されることが多いです。なんかあんまりイヤじゃない気がしますが、事実、嗅いだらそんなイヤじゃなかったです。いや、あくまで個人的な感想ですよ?実際、マンダムの統計でもミドル脂臭と加齢臭を比較していて、加齢臭に比べ、ミドル脂臭は汗臭と並ぶほど圧倒的に許せないニオイなんだとか。

ミドル脂臭がする場所って?


さて。ここからの情報、ぜひ日々の生活に活かしていただきたい。発生する部位について、ご説明しましょう。
まずは、加齢臭について。「耳の後ろから臭う」と都市伝説化した感もありますが、科学的に判定した結果、耳の後ろからではなく、胸とか背中から出ちゃってる。いわゆる「皮脂腺」が多い体幹部ですね。

一方の、ミドル脂臭。実は、これが後頭部から出てるんです。「耳の後ろ」に近いし、強烈だし……。「枕がオヤジ臭い」って言われるの、加齢臭じゃなくてミドル脂臭が犯人だったか!? 加齢臭からすれば、今まで濡れ衣を着せられたかのような心境でしょうか。

もちろん、“質”が違えば“ケア方法”も変わってきます。まず加齢臭は、消臭効果のある洗浄剤で主に胸や背中をケアしてください。入浴時、背中ってかなり洗いづらい部位になるので、洗い残しにはご注意を!

ミドル脂臭も、入浴中の対処に留意したいですね。何しろ頭皮脂に蓄積されがちなニオイなので、しっかり洗髪してください。男性の25%はシャンプーを1分で終えてしまうなんてデータもありますが、ミドル男性の頭皮脂はヤング男性のそれより固く、とても1分じゃ落としきれません。最低でも合計3分をかけ、二度洗いを義務付けて! 後頭部を色鉛筆で塗りつぶすよう洗うのが、コツだそうです。

自分のミドル脂臭をチェック


……と偉そうに解説してきましたが、当の本人は大丈夫なのか? 私自身を確かめるため、マンダムの臭気判定士さんに私の「ミドル脂臭」を診断していただきました。無臭のつもりで闊歩しているものの、実際にはどれだけ不快なニオイを発散させているのか確認です!

早速、イスに座る記者。その後頭部を、臭気判定士さんが顔を近付けて嗅いでくれました。その間わずか数十秒ですが、もう判定結果が出たみたいです。
「弱い方でニオイ強度2.5、強い方だと4.5くらいまで行くんですが、記者さんは3〜3.5くらいですね。ちょっと暑くなってきた時間ですし、特に強いわけではないです」
ふ〜っ、安心した。そうですか!

「ニオイの質は皮脂っぽさが6割、ミドル脂臭が2割、残りはヘアカラーをした毛髪由来の、少しコゲたような香ばしいニオイが混ざっています。シャンプーに気を付けていただき、後頭部をしっかり洗っていただきたいです。特に髪の密度も多いし汗もたまりやすい部位なんですよね、後頭部って」
了解しました!でも30代後半の記者、少なくてもミドル脂臭は出ているという事実…。アドバイスはしっかりと受け止めたいと思います。



この「ミドル脂臭」、実は感度の個人差が大きいニオイでもあります。敏感な人がいれば、鈍感な人だっている。だからこそ、要注意です。「クサくない」と当人が思ってるだけで、周囲は「クサッ!」と悶絶してるかもしれないし。夏本番間近、これからはニオイ(体臭)に気を付けるべき季節ですよ!

参考リンク:男のにおい総研
http://m-age.jp/smell/