皆さんは「常連さん」ってどういう人のコトだと思いますか? 辞書によると、「その興行場・遊戯場・飲食店などにいつも来る客」という意味らしいけれど、この説明だけじゃちょっと物足りないですよね? だって、中にはお客さん側が「自分は常連」と思っていても、お店側からすれば「タダの客」というコトだってあるハズ・・・。

 というワケで、「常連の店がある」という人数名に「常連」の定義について聞いてみたところ、「そのお店に週3回以上は通っている人」、「1年以上定期的にお店に通い続けている人」、「店のオーナーとプライベートで連絡をとれる人」と、さまざまな回答。まぁ「常連」というからには、ある程度頻繁に、ある程度の期間通っているコトが条件になるような気もするけれど、果たしてお店側からしても同じような定義なんでしょうか?

 「回数が多く期間が長いほど顔は覚えますが、“常連さん”と感じさせるのは、個人的な会話をするようになった時だと思います。頻繁に通っていただいていても、会話をしないと、“よく来るお客さん”という域でしょうか。ただ、初回のインパクトが強いお客さんや毎回決まった曜日や時間に訪れる人などは、数回目の来店でも“またあのお客さんだ”という印象にはなりますね」(CAFE&BAR経営者)

 ちなみに、オープン当初から通い続ける人、店のイベントによく顔を出す人などは、「常連」の中でもさらなる「VIP」として認識されるそう。例えば、新作メニューの試食を頼まれたり、特別なパーティーに招待されたり、時には店の混雑時にお手伝いに借り出されたり(扱いはVIPじゃないような・・・)。ところで、「常連」の定番ともいえる「裏メニュー」や「いつもの」だけで通じるオーダー。コレってやっぱり特権なんですかね?

 「“いつもの”は常連でなければ通じないでしょうね。ただ、口伝てで聞いてくるのか、知人の店では初めて来るお客さんでも“裏メニュー”をオーダーする人がいるみたいですよ」(同)

 ん〜、なるほど。結局のところ「常連」に厳密な定義はなさそうですが、いろいろな方の意見をまとめてみると、(1)週に1回以上、(2)決まった曜日や時間に通い、(3)マスターと気軽に挨拶を交わし、(4)「いつもの」でオーダーが通り、(5)時にはお店を手伝っちゃう・・・ということなのでは!? (清川睦子/verb)