上司や同僚のプライベートについて、どのくらい知っていますか? 先日、キリンビール株式会社が全国の男女1万人以上を対象に行った「会社(職場)の人とのお酒の飲み方」に関する調査で、職場の人との飲み会では、圧倒的に仕事関係の話題が多い! というコトがわかったんです。

 1位に挙がったのは「仕事の話」で79.5%、次いで「仕事のグチ・失敗談」が50.4%。4位に「趣味の話」がつけているものの、続く話題は「景気」や「社会情勢」など、やはりビジネス絡み。最近の人は飲み会でプライベートな話はあまりしないんでしょうか?

 「昔は週2〜3回飲みに行くという人が多かったので、自然とプライベートな話も増えたのですが、最近のように月1〜2回ともなると、どうしても仕事の延長話になってしまうのでしょう。また、長時間労働でプライベートな時間が取れず、そもそも話題が乏しくなっているということも考えられます」(株式会社ライフバランスマネジメント 社長 渡部卓さん)

 プライベートな話が少ないのは、「プライベートを知られたくない」というより、「仕事の話題が優先されているから」なんだそう。ストレス・不安の解消として仕事の話をする人も多く、ただ単に、プライベートな話が後回しにされているだけのよう。

 とはいえ、「最近はネット上のコミュニケーションに慣らされているので、面と向かってプライベートな話をするのに苦手意識を持つ人が増えています。内心では“話したい”という欲求があるハズなので、話をよく聴くなど、相手が話しやすい環境を作ることも大切です」(同)という事情も。

 相手が気持ちよく話すためには、話を遮ったり、自慢話や説教口調はご法度。中には、「会社の人間とは仕事オンリー。プライベートはしっかり守りたい!」という人もいるかもしれないけれど、日頃からプライベートな話をしておくと、悩みを抱えた時に友人・同僚にも相談しやすいといったメリットもあるんだとか。

 たまに仕事仲間と飲みに行った時には仕事の話はすっぱりやめて、プライベートの話で盛り上がってみては?(清川睦子/verb)

 ■関連リンク
キリンお酒と生活文化研究所 - 文中で紹介した調査を行ったキリンビール株式会社「キリンお酒と生活文化研究所」のWebサイト
株式会社ライフバランスマネジメント - 文中でコメントを寄せた渡部卓さん(早稲田大学理工学部講師、産業カウンセラー、株式会社ネットエイジグループ取締役)が経営する株式会社ライフバランスマネジメントのWebサイト