日本の文化として世界に認められているアニメやフィギュアの世界。もしかして、この業界で功績を残した人も、後々人間国宝とかになっちゃったりするんじゃないの!?

 人間国宝とは重要無形文化財の保持者として認定された人物のこと。無形文化財は文化財保護法によって「演劇、音楽、工芸技術その他無形の文化的所産で、わが国にとって歴史上、または芸術として価値の高いもの」と定義されているのです。

 重要文化財に指定・認定されるには6つの段階を踏まなければいけません。まず文化庁内部で候補を提案する。次に大臣が開く文化審議委員会で検討され、文化財調査会がその候補に対して調査を行う。その調査結果を文化審議委員会が報告を受け、大臣が認定をするという流れ。
 
 重要文化財というのは、日本の文化の顔とも言える存在と位置づけられています。その上、公費から技術継承や保護のための特別助成金が与えられるため、これだけ慎重な過程を踏んで認定してるんだとか。

 では、宮崎駿氏のようなアニメ界の巨匠やフィギュア職人は人間国宝に認定される可能性があるのでしょうか? 文化庁の担当者の方に聞いてみました。

 「文化財は“歴史上・芸術上価値の高いもの”として定義されています。審議の過程でどうしても“歴史”という部分が重要視されているんです。なので現段階では難しいかなと。また、現在は演劇・音楽・工芸の分野でしか認定されている芸術がないんですね。お茶ですら、まだ検討している段階なんですよ」(文化庁 伝統文化課)
 
 また、文化庁の話によれば、世界的に認められている宮崎駿氏でも“歴史”という観点から、人間国宝になるということは難しいんだそうだ。その歴史も何年という規定はないが、100年程度でも難しいという。

 やはりまだまだ歴史が浅いというわけか・・・残念です。でも将来的にはありえない話ではないということでした。といっても何百年も先の話ですが。(加藤克和/verb)

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