【ファンキー通信】なんで人の噂も「七十五日」なの?

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 身近でヒソヒソと話をされると、イヤでも気になるもの。しかもそれが、自分のことだったら、嫌な気分になりますよね。 

 まぁ、でも「人の噂も七十五日」(世間の噂というものは伝わるのも早いが忘れられるのもまた早い、という意味)というから気にしない気にしない・・・、でも、一体なんで「七十五日」というんでしょう? 月に換算するとおよそ2ヶ月半。なにか理由があるに違いない!

 と、調べてみたところ、この「七十五日」、どうやら季節と関係があるそう。春夏秋冬、日本には美しい四季があります。でも季節を5つと数える考え方もあることを知ってました? 皆さんがよく耳にする「土用の丑の日」がそれなんです。土用と聞くと、夏のイメージがありますが、立春・立夏・立秋・立冬の前の期間がこれに当たり、1つの季節とみなされていたのです。

 365日(1年間)を5で割ってみるとと73日。75にほど近い数字になります! このことわざの75日とは、ひと季節分のことをさし、人の噂も季節が変われば忘れ去られるよ、というわけなのです。

 それにしても、次々にテレビや雑誌を賑わすニュースが溢れかえる現代社会で、75日も噂される話題ってあまりないような気が。今に置き換えるなら、人の噂の持続期間ってどのくらいなんでしょうか?

 「まず2ヶ月はありえないですね。最近の傾向でいくと、皆さんが関心を持つ大きなニュースは半月おきくらいに起きていますが、同じ話題を引っ張っても2週間が限度。世間的には1週間くらいが『人に噂される』期間じゃないですかね〜」(某週刊誌芸能記者)

 ん〜、現代ではなんとも短くなってしまいましたね。ま〜、スキャンダルやゴシップネタを気にする芸能人や政治家にしてみれば、『人に噂される』期間が短いことは、喜ばしいことなのかもしれないですけど。(verb/坂井あやの)

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人の噂も七十五日 - ★雑木話★