セクハラといえばセクシャル・ハラスメントの略、というコトはご存じの方も多いはず。では、パワハラやモラハラって・・・？

　イマイチわからないという方のために説明すると、「セクハラ」は相手を不快・不安な状態に追いこむ言葉や行為での性的嫌がらせ。「パワハラ（パワー・ハラスメント）」は職場などで上の者が権力を利用して下の者に行う嫌がらせ。「モラハラ（モラル・ハラスメント）」は言葉の暴力や無視など、身体への暴力を伴わない精神的嫌がらせ・虐待のことなんだそう。

　「ハラスメントとは“嫌がらせ”の意味。第三者からすればたいしたことがなくても、される側の当事者にとっては深刻な問題なんです」（ハラスメント相談員）


　例えば、一気飲みの強要など、アルコール飲料に関わる嫌がらせは「アルハラ（アルコール・ハラスメント）」、喫煙者が非喫煙者に与えるタバコにまつわる不法行為は「スモハラ（スモーク・ハラスメント）」など、する側としては、そんなつもりじゃなかったのに・・・というコトも、立派なハラスメント行為になってしまうんだとか。

　他にも、大学などの研究教育の場における権力を利用した嫌がらせは「アカハラ（アカデミック・ハラスメント）」、医者や看護師らが立場を利用して患者にする嫌がらせは「ドクハラ（ドクター・ハラスメント）」と呼ばれているそう。では、その基準とは一体なんなのでしょう？

　「基本的には自分がその行為を不快に思ったら、それはハラスメントである可能性があります。ハラスメントを受けたら、相手に対してはっきり“嫌”という意思を伝える、信頼できる人や会社・学校の相談窓口に相談するなどして状況改善に努めてください。また、その際には、被害にあった日時や場所、状況などをメモしたり、手紙やメール、通話の記録などを証拠として残しておくことも大切です」（同）

　とはいえ、最近ではしつこくメールを送りつけたりメールで嫌がらせをする「メルハラ（メール・ハラスメント）」や採用側が立場を利用した「サイハラ（採用ハラスメント）」、血液型だけで偏見を持つ「ブラハラ（ブラッドタイプハラスメント）」、お年寄りをターゲットにした「シルハラ（シルバー・ハラスメント）」なんて、なんでもかんでもハラスメント扱いする傾向もあるよう。

　もちろんハラスメント行為はいけませんが、「コレってもしかして○○ハラ？」なんて逐一考えていたら、それこそ毎日ハラハラです！　（清川睦子／verb）

■関連サイト
セクハラ110番 - 特定非営利活動法人セクシャルハラスメント協議会
セクハラ(セクシャルハラスメント）の法律相談 - 身近な法律相談室
セクシャルハラスメント - ウィキペディアによる解説
セクハラ - livedoor キーワード

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