【ファンキー通信】原油価格の高騰、実生活にどんな影響があるの?

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 日本をはじめ世界経済にダメージを与え続けている原油高。ガソリンの価格も2003年のイラク戦争時から伸び続け、2006年8月7日、ついに湾岸危機(1990年)に記録した最高値、レギュラーガソリン/1リットル:142円を更新した。

 トイレットペーパーのような家庭用品など、さまざまなモノの値段が目に見えて値上がりするなか、スーパーマーケットではレジ袋などが原油高の影響を受けているという。実際のところはどうなのか、話を伺ってみた。

 「スーパーとしてはレジ袋やトレーが痛手ですね。どちらも原料である原油が高騰しているので影響があります。トレーの方は見栄えが売り上げに響くため、ホントはもっと種類を集約させたいのですが、それもなかなか難しい。またレジ袋も1枚あたりの価格を抑えるために薄くしますが、そうするとすぐ破けてお客様にご迷惑がかかってしまう。一部のスーパーでは、実験的に1枚5〜10円でレジ袋の有料化を行っているみたいですが、業界全体で一斉にしないとなかなか定着は難しいでしょうね」(某大手スーパー 広報)

 原油高が続けば有料化もあり得るレジ袋。ここまでは何となく想像できる影響だが、なんと納豆業界にも原油高の影響が出ているという。なぜ納豆業界に影響があるのか? 全国納豆協同組合連合会にも話を伺ってみた。

 「確かに原油を原料とする発泡スチロールの容器や包装材、大豆を炊くボイラーの石油などに影響が出ていますね。だからと言ってそう値上げするワケにもいかないので、その分はメーカーが吸収しています」(全国納豆協同組合連合会 広報)

 このまま上がり続ければ、オイルショックの時は雑誌のページが減ったように、身のまわりの商品への影響は大きくなっていくのかもしれない。(清水憲一/verb)