【ファンキー通信】デブだと交通事故での死亡率が高くなる?

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 最近太りすぎかな? なんて思い始めたお父さん。もう中年だし仕方ないかぁ〜、なんて妥協はいけませんよ! ・・・というのも、このたび米国ウィスコンシン医科大学で行われた研究で、「肥満の人ほど交通事故での死亡率が高い!」というコトがわかったんです。

 この調査は、同大学のシャンクアン・ズー博士率いる研究チームが、1997年から2001年までの期間に米国で発生した衝突事故およそ2万2000件の記録から、事故に巻き込まれたドライバーについて調べたもの。ドライバーの(※)BMIに注目し、死亡率との相関関係を分析したのだそう。

 「研究の結果、BMIが22未満のやせ型と35以上の肥満型は、特に死亡率が高いことが分かりました。しかし、適度に脂肪のついた過体重型においては、逆に死亡率が低く、助かる可能性が高いことも判明したんです」(ウィスコンシン医科大学 シャンクアン・ズー博士)

 米国基準でいう過体重とは、BMIがおよそ25〜29.9の間のこと。痩せすぎや肥満の場合は死亡率が高く、プチ肥満なら低い・・・って、一体どうしてなんでしょう? 

 「過体重型の人が助かりやすい理由は、適度についた脂肪がクッション効果を生み、衝突時の衝撃を吸収してくれるからだと考えています。ところが、肥満型の人の場合には、そのクッション効果を得られたところで、体が大きい分、衝撃による弾みが大きくなり過ぎてしまい、逆に死亡率を上げてしまうことになるんです」(同)

 ちなみに、皮下脂肪の少ない痩せ型の人においては、クッション効果が得られないことが死亡率を高くする大きな要因なんだそう。

 「体格やそれに伴う疾患、事故のパターンなど、さまざまな事情が関係する場合もあります。例えば、BMIが高い人は、正面もしくは左側からの衝突事故時に極めて死亡率が高く、併存疾患などを伴っていると、さらに治療後の処置が困難になるという問題点もあります」(同)

 ん〜、ただ単に痩せ型・肥満型という以外にも、いろいろとあるんですね。ところで、この結果、女性には当てはまらないっていうのは本当ですか?

 「BMIが交通事故での死亡率に与える影響は男性と女性で異なり、男性の死亡率は女性の死亡率の約2倍の多さになります。性差による体格・体形の違いが影響しているのではないかと考えていますが、いまだ解明されていないのが現状です」(同)

 ん〜、太り方が違うからですかね? とりあえず、女性でよかった! なんて思っていますけど・・・、事故にあわないことが一番ですよね!? (清川睦子/verb)

※Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)
体重と身長の関係から算出した肥満度を表す指数。計算式は「BMI=体重(Kg)÷身長(m)2」。日本肥満学会によると、BMIが22を標準、25以上の場合を肥満としている。なお、肥満の判定基準については国により異なり、米国では25以上を過体重、30以上を肥満としている。

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