東京都墨田区に2011年完成予定の新東京タワーの予想図(提供:東武鉄道)

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首都圏の地上デジタル放送用電波塔「新東京タワー」(第2東京タワー)の事業主体となる東武鉄道<9001>は4日、新タワーのデザイン監修を、建築家の安藤忠雄氏と彫刻家の澄川喜一氏(元東京芸大学長)に依頼すると発表した。設計は、現在の東京タワー(東京都港区)を手掛けた日建設計が手掛ける。

 安藤氏は「住吉の長屋」(1976年)で79年度日本建築学会賞受賞後、コンクリート打ち放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現を確立した現代建築界の重鎮として、世界的な評価を得ている。5月には、2016年夏季五輪の国内候補地に正式立候補した東京都が主要施設の建築を依頼した。

 東武鉄道は、デザインについて「地域住民のみなさまはもとより、広く一般の方々からご意見を伺う」と市民参加型をうたっており、2006年末にも事業者案を発表するとしている。

 新タワー構想は東武鉄道のほか、NHKと在京民放5社、墨田区が連携して進めており、高さ610メートルで、2011年の完成予定を目指している。【了】

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