ダイハツ、軽用新エンジンを発表
ダイハツ工業<7262>は22日、環境性能・パワー・静粛性の向上を図った軽自動車用の新型3気筒660ccエンジン「KF型」を発表した。1985年に開発され、累計生産台数1000万台を誇る現行エンジン「EB/EF型」を20年ぶりに一新したもの。東京都中央区のロイヤルパークホテルで開いた発表会で、瀬尾聖和副社長は「コアになる戦略エンジンと位置づけている」と強調した。
燃焼効率が高いロングストロークを採用し、1リットルあたりの航続距離26キロメートル(マニュアル走行時)という「軽自動車トップクラス」(瀬尾副社長)の低燃費を実現。排出ガスの浄化性能が高い「スーパーインテリジェント触媒」など独自の最先端技術を結集して、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を45%低減する水準の高い環境性能を達成したという。アルミや樹脂素材の採用で、重量は現行モデルに比べ25%軽い47キログラム。ロングストロークの場合に気になる振動や騒音も、剛性強化や部品改良で現行より30%低く抑えた。
「KF型」は、12月発表の新型軽自動車に搭載するのを皮切りに、順次切り替えを推進。世界で年間約60万台の生産を計画している。瀬尾副社長は「将来的には無段変速機(CVT)との組み合わせで、軽だけでなく、小型車にも搭載したい」と話した。【了】
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