テレビ朝日<9409>が20日に発表した05年３月期連結決算は、経常利益が前の期比2.3倍の135億9200万円だった。テレビ放送事業で、全日視聴率が7.8％と開局以来最高を記録し、視聴率によって広告費が変動する時間枠売りの売り上げが利益率を押し上げる形となった。

　売上高は同11.0％増の2420億3600万円。アテネ五輪などの大イベントの開催でテレビ広告が盛況だったほかに、全般に視聴率を上げたことが、功を奏した。純利益は、同4.3倍の73億8200万円だった。前の期は六本木の再開発関連の特別損失が大きかったが５億3500万円と縮小した。

　06年３月期の売上高は前期比1.6％増の2460億円、経常利益は同0.7％増の137億円、純利益は同2.9％増の76億円を見込む。【了】

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